さくらの丘で

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396633448
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

“さくらの丘”を満ちるたちに遺す―。遺書には、祖母が少女時代を送った土地を譲ると書かれていた。一緒に渡されたのは古びた鍵がひとつ。祖母の二人の幼なじみも、同じメッセージをそれぞれの孫たちに伝えていた。なぜ、彼女たちは孫にその土地を遺したのか。鍵は何を開けるものなのか。秘密をさぐりに三人の孫は、祖母たちの思い出が詰まった地を訪れた―。三人の少女たちの青春が刻まれた西洋館、そこを訪れた私たちが見た光景は―二つの時代が交差する感動の物語。

著者等紹介

小路幸也[ショウジユキヤ]
1961年北海道生まれ。広告制作会社を経て、2002年『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞しデビュー。『東京バンドワゴン』シリーズでブレイク、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

109
優しくなりたくなるお話でした。時代を超えたつながり。祖母から孫へ守ってほしいものを託する心。戦争という悲劇。でも、苦しみ悲しみの後には幸せもやってくる。焦点をさくらの丘に据えていることで、ぶれることなくさらっと通り過ぎた感はあるけれど、物語にはないこれから先のこの孫たちの世代の繋がりの優しい物語が展開されているような気がする。変に勘ぐりすぎずにまとまって良かったような気もします。表紙の赤に桜模様がステキ。点訳したい本がまた増えました。2014/01/12

七色一味

105
読破。大きな大きな墓標。設定は良かった。その設定の割に話が綺麗すぎるかなぁ。あまりにもすんなりと物語が進みすぎている感じがちょっとNG。ただ、こういう「綺麗で素直な」物語が好みな方にはオススメです。風に舞い散る桜の花びらに彩られる小高い丘の西洋館──。淡い緑と薄いピンクと赤レンガと漆喰の白。想像するだけどコントラストが綺麗ですね~。2012/10/28

takaC

102
悪くない。悪くはないのだけれど、雑誌連載ならという条件付きで、1,575円と対価かと問われれば否と自分は答えるでしょう。2011/02/14

nyanco

97
少女時代のおばあちゃん達と、3人の孫達の現代の話が交差しながら紡ぎだされる構成は面白い。どうやってもおばあちゃん達の話の方が興味深く面白いのは仕方ないにしても、もう少し孫達の話にワクワク感が欲しかったかも。年齢を下げると遺産を継ぐ権利が無くなってしまうから仕方ないのだろうが、出来れば孫の年齢をもう少し下げた方がしっくりきたと思います。洋館の鍵を持つもう一人の人物が登場してからが駆け足になってしまったのも残念。しかしNHKの少年ドラマシリーズみたいな感じで若い世代向けにドラマ化なんていいかもしれない。続→2010/09/29

ゆみねこ

84
仲良しだった祖母たち3人からそれぞれの3人の孫娘たちに遺された田舎の古い洋館。かつて学校と呼ばれたその場所に眠っていた、切ない愛の物語。小路さんらしい、悪人の出てこないストーリー。2015/03/20

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