ちりかんすずらん

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396633240
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

板前だった父は錦糸町のパブで出会ったコロンビア人女性と出奔、彼女の子どもが待つ本国へと旅立った。そして母と祖母、私の三人がひとつ屋根の下に残された。祖母は血は繋がっていなくても、これからもこの家で女三人で暮していこうと提案した。それから七年。旅に観劇にと趣味に忙しい悠々自適の祖母、フットマッサージ店のやり手経営者となった母、そして商社をやめ児童館の指導員として毎日を送る私。私には、IT系広告会社の社長ユウジというフィアンセがいる。安達千夏が描く、女三人家族の日常。

著者等紹介

安達千夏[アダチチカ]
山形県生まれ。1998年、「あなたがほしい」ですばる文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やんやん

10
母と娘と父方の祖母と 女三人 三世代ですむ家の 娘視点で描く物語。それぞれが良い感じで 年を重ねている。おばあちゃんが凄いのかな? 幸せそう。2016/01/10

あつひめ

10
家族ってなんだろう・・・って思ったとき、「血」という繋がりがなくても「心」って繋がりで家族になることができるんだ・・・と静かに教えてくれた作品。普通だったらドロドロの関係に陥ってしまいそうな人生を静かに受け止めて前進あるのみ・・・のように暮らしている。たぶんみんな辛いとか苦しいって思いを絶対持っていると思うんだけどさらさない。全部を見せるのが家族だ・・・って言ってしまったら壊れてしまう関係もあるのかもしれない。知らない幸せ・・・知ってしまった不幸みたいに。いろんなことを心得ている人たちだからこそ上手くやっ2010/03/15

misako

6
淡々としているのに、あたたかくて、やさしくて、一話一話味わって読めました。とても良い一冊でした。ごはんやお酒がとてもおいしそうだし、おばあちゃんの着物の描写もすてき。女系家族の、すてきなお話。2016/08/31

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

5
88/100点 東京の下町に住む、祖母・母・娘という3世代の女性たちの穏やかな日常を描いた連作短編集。その3人の、尊重するが干渉し過ぎないという家族の関係が、読んでいて気持ち良いのと、何よりお互いに好きだから一緒に暮らしているんだ、という温もりが伝わってくるところが素晴らしいと感じました。その3人に母の異母妹のすずちゃんと娘の恋人ユウジが絡んで話しはゆったりと温かく流れて行きます。いつまでも読んでいたいと思える作品です。オススメです。2016/03/21

青豆

4
三世代が暮らす女所帯。丁寧な暮らしが読んでて楽しい作品。不思議なのは女所帯の話はよく見るのに男所帯の話は少ない。2013/09/19

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