感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
14
時は世界の動乱に巻き込まれる出来事が起き続けてきな臭い中でも活気な雰囲気を持っていた昭和初期。様々な奇々怪々な出来事を万が現地調査し、玄翁先生が縁側で万をからかい、呆れながらも解き明かし、最後には怪は明かされない事件簿もこの巻で幕を落とします。万はやっと己の未熟さを理解し、下宿を出ることとなりますが玄翁先生との会話が心にじんわりと来ました。2011/12/08
紫
2
「大東京三十五区」シリーズ第三巻にして完結編。このシリーズ、擬古文調?の凝った文体がウリだったのですが、さすがに三巻目となると著者も飽きたのか力尽きたのか、文章はぐっと平易で普通な感じ。これを読みやすくなったと歓迎するか、物足らないと感じるかは読者次第なのであります。私見を述べるなら、古雅な文体をやめてしまったことで独特の味わいがなくなり、物語の出来がストレートに読者に見えてしまう結果になったような。登場人物はけっこう多いのですが、どうしてこの人たち、こんなにギスギスしているのでしょう? 星3つ。2021/09/23
saori
2
今回のはなしも、どれも、おもしろかった。なぞが、きちんと、解けるのに、びみょうに、のころものがあるのがいい。さいごは、きれいに、おわってしまった。2014/05/05
松風
1
京極堂のラノベ風味?2013/09/09
小春
1
昭和初期のよどんだ空気が流れていた時代の怪事件を軽快な語り口で書かれているので非常に読みやすいしユーモラスな作品三部作の最後としては終わりが少しもの足りなかったかなぁ、と2012/12/17
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- 和書
- 現代教義学総説 (新版)