感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつ
40
【ココデナイドコカ】それをずっと探していたような気がする、昔は。そしてその時の心理は決まって【ココカラ二ゲタイ】。でもただ逃げるのは悔しいから、まずは『正しい出口』を探すことにしていた。それは次に身を置く場所を自分で見つけ、決める事。なので当時の私にとっての【アタラシイドコカ】は本書中の『代用品』ではない事だけは強く主張したい。とは言え、ココに登場する女性は皆、私かもしれないと思わざるを得ない部分も。何時かの私であり、これからの私。共通して言えるのは自分の足でしっかり立って生きていく強さが欲しいという事。2025/01/31
まり
2
「ココデナイドコカ」へ行きたいと思っている女性の話が詰まった短編集。島村さんの作品はサクサク読みやすいのが良いけど、あまりメッセージが伝わってこないのは私との相性の問題かな？「むらさき」は面白かった。カルチャースクールで源氏物語を勉強している、妻と愛人。そんなお互いの関係を知らず、お互いに興味を持ちつつある二人。最後の終わり方がこれから起こるであろう大嵐を予感させます。現実的にありえなさそうだけど、何万分の一の確立で起こるかもしれないと思うと、現実は小説よりも奇なり。2010/08/27
やまこ
1
言葉に出来ないリアリティー溢れる恋愛短編小説。切ないどころか、重い表現がしっくりくる内容は突き刺さって血が出るようだ。最後憂いを孕んで見上げたくなるような空が、カバーのイメージと一致した。2015/01/06
あるふぁ
1
好き嫌いはさておくと、さらりとした作りの中に皮肉混じりの柔らかいとげがあり、中々刺激的。女性ならではの女性の心のうちを描き出しているように感じた。 正直なところ、ニガテな女性ばかりで気持ちわるかった。ひとりよがりで、The女。ねたーっとからみつく負のオーラ。薄気味悪さがなんともイヤーな気持ちになる。2010/12/02
らびお
0
なんだかうまくいかない女性達を書いた短編集。自業自得もあれば、ついてない人もいる。普通に真面目に生きてきた人には幸せになってもらいたかったけどな。2018/10/30
