内容説明
血の凝縮とは―兄と妹の凄まじき王権剥奪への道。中国古代小説の新境地を拓き新たな伝説を誕生させる渾身の一作。
著者等紹介
桐谷正[キリタニタダシ]
1951年富山県生まれ。同志社大学文学部卒業。1989年、「高漸離と筑」で第14回歴史文学賞佳作。1990年、「龍の眠っている山」で第14回児童文学賞優秀賞
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感想・レビュー
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BIN
1
中国の戦国時代で李園という一般市民が中国の南半分を支配する超大国楚を乗っ取ろうとする話。正確には美女な妹を王后にし、外戚として政治を牛耳ろうとするもの。テーマ的には面白いものであるが、史記の春申君列伝を読んで知っている人には少し物足りないかも。乗っ取り後はこの兄妹しかほとんど出てこなくて、話が小さくなっているためなのかも。キングダム好きとしては最後の方でキングダムに登場する秦の武将達がちょろっと出てくるところは少しにやりとできる。2012/01/29
かや
0
よくある成り上がり物。うまいこと托卵させてのしあがるんだけと、よく考えるとあまり必要性が…。貧しい頃は勤勉だけどのしあがってからは全く好感がもてないし、いまいちよくわからない話だった。2013/04/15