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英雄の魂 - 小説石原莞爾

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  • サイズ B6判/ページ数 515p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396631949
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この男の失脚から日本の凋落は始まった!
反骨に生きた不世出の将軍!
満州事変を決行した男がなぜ太平洋戦争には反対したのか?

昭和6年9月18日、満州・旅順、関東軍司令部──。作戦主任参謀・石原莞爾中佐は"その瞬間"を待っていた。上官・板垣征四郎大佐と密かに練り上げた作戦が決行されようとしていたのである。満鉄爆破を契機に全満州の制圧に乗り出す、いわゆる「満州事変」であった。かくて、奉天において、張学良率いる中国軍20万と1万1千余りの関東軍との激しい戦火は切って落とされた。西欧に対抗する国力をつけるため資源豊富な中国東北部を領有し、軍が国政を握って大軍事国家を作る──満州占領は関東軍の悲願であった。しかし、石原にとって、この戦いは、信奉する日蓮の教えを実現し、米国との最終戦争に備えて五族協和を成し、理想の世界を築くという大きな一歩なのであった……。大器を予感させた幼少期から東条英機との確執により軍中枢を外された晩年まで、不世出の軍人の生涯を、石原莞爾と同じ東北に育った著者が綿密な取材と膨大な資料をもとに描いた歴史巨編!

石原莞爾(1889-1949)
山形県生まれ。陸軍士官学校、陸軍大学校卒業。元中将。武官としてドイツ駐在後、28年、関東軍主任参謀となり、「満州国」創設の立役者となる。強い日蓮信仰と西欧戦史研究を結びつけた独自の戦争理論を持ち、長期的な戦時経済体制の確立を目指した。日中戦争の勃発に際し、不拡大を主張、関東軍参謀長・東条英機らと対立し、軍の中枢からはずされる。晩年は、アジアが一つになり欧米に対抗するという東亜連盟運動を指導、絶大な人気を誇った。戦争犯罪人を裁く東京裁判では起訴を免れた。
(祥伝社販売課大内オススメの一冊)読み物としての面白さもさることながら、異端の英雄の生き様は人生の指針である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Masaki Maruyama

2
個人的な阿部牧郎作品シリーズ第2弾。受験勉強で知った石原莞爾の「最終戦争論」は今でも興味深いけど、日蓮宗絡みとなると深入りしたくなくて遠ざけていた。小説だからその辺りはとてもフラットに描かれていて、人となりなどはよくわかる。高校生の頃は阿部氏の官能小説がお好みだったけど、その作風のおかげで、近づきにくかった昭和戦争のキーパーソンの実像に理解が及ぶのは「妙」というべきか。2019/02/28

ざねり

1
以前、古本屋で見かけて思わず買っていたのを思い立って読んでみた。小説ということで、作者の石原莞爾のイメージをそのまま受け入れなくてはいけなく、意外に思ってしまうところがいくつかあった。 特に、妻の銻子にあてた手紙に、「銻ちゃん」と呼び掛けているのには、目が丸くなった。ホントにそんな呼び方をしていたのだろうか…2017/02/24

kikizo

1
一本芯の通った性格が波乱も呼んでくる。世相を読み取った予言力も素晴らしい人だったようだ。戦争中の話をもっと濃く書いてほしかったと思うのは欲張りか。この人の書く伝記は人がらが良く出ていてとても面白い。2016/05/28

ラオニ

0
日中戦争の背景など総まとめ的に読めてとてもよかったです。2015/06/11

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