出版社内容情報
昭和三十六年、元陸士を中心としたクーデターが！ 二十年の歳月をかけて描く、渾身の戦後裏面史！＜長編ノンフィクション・ノベル＞
内容説明
政府・銀行のモラルハザード、金融機関の相次ぐ破綻…。金権主義に走った戦後日本の現状を予言した一人の起業家。彼は、旧軍人たちと共に、“革命”でどんな社会を目指したのか。
著者等紹介
大野芳［オオノカオル］
１９４１年愛知県生まれ。明治大学法学部卒。雑誌記者を経て執筆活動に入る。徹底的に取材されたその巧緻な構成の作風は、高い評価を得ている。著書に『１９８４年の特攻機』『オリンポスの使途』『ハンガリア舞曲をもう一度』『山本五十六自決セリ』『絶海密室』『瀕死の白鳥』などがある
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感想・レビュー
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owl&shepherd
4
この男が、破壊活動って？ ノンフィクションと思って読み始めたが、途中で濡れ場シーンにぶつかり、小説と気づく。貶しているのではなく、それくらいの筆力はあるということです。物語はフラッシュバックを繰り返しながら、前進する。登場人物が多いが、気にせず読み進む。後半は、場面ごとに日付、場所が明記され、摘発する警察側の動きが入って、テンポが速くなり、フレデリック・フォーサイスを読む気分で、立派なページターナーに。市谷駐屯地のアジ演説に乗って、自衛隊員が決起したら、三島由紀夫はどうするつもりだったのか、と思う。2018/08/17
