内容説明
田村誠一は東京管理職ユニオンの門をたたいた。営業部長として勤務していた家具輸入販売会社から退職勧奨を受け、拒否した結果、大幅減給のうえ仕事も取り上げられたのである。だが、ユニオンの支援を受けた団交にも会社の態度は変わらず、社長を更迭させるまで闘うことを決意した田村はテレビに出演して窮状を訴え、親会社の社長を引っ張り出す…。団交や抗議活動の生々しい実態、「職場いじめ110番」に寄せられる苦悩の声―結成以来、リストラに遭ったサラリーマンの“駆け込み寺”として注目を浴び続ける東京管理職ユニオンの今日までの活動を、徹底的な取材に基づいて描いた迫真のドキュメント・ノベル。