内容説明
青梅山中で虚無僧姿の男の絞殺死体が発見された。被害者は、会社役員・羽田栄三と判明。調査を開始したルポライター浅見光彦は、尺八の名人であった羽田が、かつて暮らした修善寺由縁の名曲「滝落」をけっして吹こうとしなかったことに疑問を抱いた。伊豆へ愛車を駆った浅見は、事件当日、修善寺で虚無僧が目撃されていた事実を掴んだ。そして、羽田が死の直前、「鎌倉街道から失われた道の意味が分かった」という謎の言葉を残していたことを知るが…。人気絶好調の著者会心の本格推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Radwynn
5
小糠雨の中を歩く虚無僧、埋蔵金伝説、被害者のつぶやいた喪われた道とは?──横溝正史的な謎の重ね方ながら、そこは現代っ子浅見光彦さんですので、さらりと理性的に解きほぐしていくのです(笑) 今回のキーワード&旅情ポイントは「鎌倉街道」、鎌倉へ向かう道。旅情系のミステリを読むと、本を抱えて「現場」検証してみたくなります。2017/08/25
ごへいもち
5
イマイチかも 虚無僧はあまりにも非日常的だし、なぜ今頃になってというのも説得力がない2011/03/22
ココアにんにく
1
1991年11月読了 発売後即購入
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- 和書
- フランドルへの道