僕の音楽物語1972‐2011―名もなきミュージシャンの手帳が語る日本ポップス興亡史

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僕の音楽物語1972‐2011―名もなきミュージシャンの手帳が語る日本ポップス興亡史

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  • サイズ A5判/ページ数 375p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784396620806
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

内容説明

満足に楽譜も読めなかった大学生が、いつのまにか飛び込んだプロ・ミュージシャンの世界。レコーディング、ライブツアー、TV・ラジオ出演、各種イベント…数々の出会いと昴奮の体験。そして繰り返される離合集散の日常。折しも1970年代半ば、大衆音楽界は巨大ビジネスへの転換期を迎え、激動していた。夥しいアーティストを、ドラマーとしてステージの背後から眺めていた著者が綴る、彼らの素顔と音楽業界の実像。

目次

狭山米軍ハウス
雪山のステッペンウルフ
憧れのセッションマン
デビューコンサート
音楽業界の入口で
ペニーレインでバーボンを
ルージュの伝言
A HARD DAY’S NIGHT
スタジオと煙草とツアーと酒と
ミュージシャン行動学入門
音楽という仕事
忙しいことはいいことだ?
風がやんだ日
バンド元年~作詞家元年
エンヤトットと小説家
音楽活動再開まで

著者等紹介

平野肇[ヒラノハジメ]
1951年、東京生まれ。慶応大学経済学部卒業。大学在学中より荒井由実のバックバンド「ダディ・オー!」のドラマーとしてプロ活動を開始。その後、吉田拓郎、五輪真弓、岡林信康、ふきのとう等、様々なアーティストのレコーディングやライブに参加し、作詞家としても活躍。93年、『昆虫巡査』(祥伝社刊)で推理作家としてデビュー、独自の作風でネイチャー・ミステリーという新ジャンルを開拓した。現在も音楽と文筆の両分野で活動を続け、近年はケルトミュージックとの出会いにより、打楽器のみならずブズーキやギターなどの弦楽器奏者としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

qoop

4
バック/スタジオミュージシャンの回想録でありながら、音楽業界の変貌を加味することで日本のポップシーンの一時代を俯瞰することも出来る。商業主義に走るアーティスト(と焚きつける取り巻き)や恐竜化する業界を尻目に自由に楽しく演奏することを尊ぶ著者のアマチュアリズムが面白い。いいタイミングで業界に入り、これまたタイミングよく抜けただけと云えなくもないが、まさに業界のエポックを感じさせるキャリアだな、と。2018/06/20

justdon'taskmewhatitwas

3
家にあるアルファ時代のシングルコレクション(本人非公認)の演奏は“キャラメル・ママ”で著者の名は見当たらない。懐古的内輪話だけど(おそらく)金目当ての執筆ではなく、むしろ誠実な人柄が偲ばれる。高橋幸宏や村上秀一が名をはせ、この人が世間的には埋もれた理由・・・、当然才能が一番でしょうけど、色々考えると世界のカラクリが見えるような気がします。2016/09/04

ShogoHirara

2
ここ数年「はっぴいえんど系&昭和歌謡」ばかり聴いて読む本もそちら関係のものが多かったが、こちらはユーミンの最初のツアーバンドドラマーの方の回顧録的自叙伝。音楽的にはとてもいい時代にセッションドラマーをされていて松任谷正隆氏と友達だったところからユーミンの初期ツアーバンドドラマーに。ベース、ギター、ケルト笛など複数をこなし、作詞家や作家になったりととにかくマルチな人である。舞台裏が垣間見られてとてもおもしろい本だった。2017/04/19

味噌漬の味

2
はっぴいえんどやユーミンあたりに興味があって読んだので、ユーミンがどんどん売れていく時期にバックバンドをやっていたあたりについて書かれた章はやっぱりとても面白かったし興味深かった。でもその後の80年代以降もとても面白く読めた。文章が、読みやすいだけでなく何か引きつけられるものがあるのが、さすが小説家でもある方だなぁと思いました。

nobu23

1
ユーミンが売れる前のバックバンドとしての活動が細かく書かれいていて面白かった。以降は逆に馴染みのない人ばかりでわからなかった。2019/05/03

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