内容説明
世界は“脱ドル化”に向かう―金1gは今の10,000円から30,000円にハネ上がる!
目次
1章 金の値段は3倍にハネ上がる(金は再高騰して、1グラム=1万4000円へ;なぜ「売り」と「買い」の差額が、わずかなのか ほか)
2章 世界で「脱ドル化」が進んでゆく(世界の中心が、欧米から貧乏大国同盟に移ってゆく;脱ドル化(ディー・ダラライゼーション)が世界で進む ほか)
3章 金利の上昇から不景気突入へ(造幣局の職員が金貨を売る;中央銀行は、財務省の振り出す国債を引き受けてはいけない ほか)
4章 お金も腐る(中古品が投げ売りになって、モノが腐る;銀行が買った日本国債を日銀の口座に寝かせておくと… ほか)
5章 半導体の先端技術で読むこれからの世界(ファーウェイの最新スマホ「Mate60」の衝撃;半導体の「6分野」を説明する ほか)
巻末特集 半導体の新技術で大成長する15銘柄
著者等紹介
副島隆彦[ソエジマタカヒコ]
評論家。1953(昭和28)年、福岡市生まれ。早稲田大学法学部卒。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。米国の政治思想、法制度、金融・経済、社会時事評論の分野で画期的な研究と評論を展開。「民間人国家戦略家」として執筆・講演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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九曜紋
10
例によって例のごとく、「金融恐慌が来るぞ!金を買え!」の連呼である。こういう言説は繰り返すことに意味があることもあるので、敢えて著書のことを「狼少年」とは呼ばない。実際、世界情勢は緊迫し、混迷の度合いを深めており、世界におけるアメリカの地位の低下による「脱ドル化」、新興国による新たな決済通貨の模索も起こりうるだろう。最終章のアメリカ、日本、中国、三つ巴での最先端半導体の開発競争を巡る話は興味深かった。副島本のお決まりとして、やはり最終的には中国が勝つ、という予定調和のオチは真偽不明ではあるが。2023/12/05