勝敗の構造―第二次大戦を決した用兵思想の激突

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勝敗の構造―第二次大戦を決した用兵思想の激突

  • 大木 毅【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396618131
  • NDC分類 391.2
  • Cコード C0020

出版社内容情報

野中郁次郎(一橋大学名誉教授 『失敗の本質』共著者)賛嘆す。
『独ソ戦』(岩波新書)で「新書大賞2020」を受けた
著者による、あらたな第二次世界大戦史。

********

戦場を制するのは鉄でも血でもない――知性である
著者は「用兵思想」という概念のメスを振るい
第二次世界大戦の諸戦闘の本質を的確に洞察している
読者は新鮮な驚きを禁じ得ないであろう

野中郁次郎(一橋大学名誉教授 『失敗の本質』共著者)

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用兵思想の観点より、以下の緒戦闘が分析される。
【目次より】
第一章 ドクトリンなき「電撃戦」――ドイツの西方侵攻(一九四〇年五月-六月)
第二章 見果てぬ夢の終わり――英本土上陸作戦(一九四〇年九月?)
第三章 砂漠機動戦の序幕――英伊軍の激突(一九四〇年九月-四一年二月)
第四章 無用の出費――クレタ島の戦い(一九四一年五月-六月)
第五章 幻想の「重点」――「バルバロッサ」作戦(一九四一年六月-十二月)
第六章 戦略的失敗だったのか?――真珠湾攻撃(一九四一年十二月八日)
第七章 勝つべくして勝つ――第二次エル・アラメイン会戦(一九四二年十月-十一月)
第八章 「物語」の退場――クルスク会戦(一九四三年七月-八月)
第九章 第二の「タンネンベルク会戦」とワルシャワ蜂起(一九四四年八月)
第十章 壮大な戦略と貧弱な手段――アルデンヌ攻勢(一九四四年十二月-四五年一月)
第十一章 即興の勝利――レーマーゲン鉄橋攻防戦(一九四五年三月)

*********

第二次世界大戦が終結して以来およそ八十年、
戦後すぐに形成され、世界的に横行していた「伝説」や「神話」は、
長足の進歩をとげた歴史研究によって打ち砕かれ、あらたな像が描かれつつある。
本書は、そうした成果を取り入れ、主としてヨーロッパ戦線の戦闘を題材として、
ともすれば旧来のイメージにとらわれがちだった日本での認識を刷新せんと試みた。
戦略・作戦・戦術から成る「戦争の諸階層」、「指揮文化」、
「戦闘有効性」――用兵思想の概念を用いた議論は、
エル・アラメイン会戦やクルスクの戦い、アルデンヌ攻勢などの大戦闘を
縦横無尽に解析し、戦乱が身近に感じられるようになった現代日本において、
軍事の要諦を知るための必携書である。

内容説明

第二次世界大戦が終結して以来およそ八十年、戦後すぐに形成され、世界的に横行していた「伝説」や「神話」は、長足の進歩をとげた歴史研究によって打ち砕かれ、あらたな像が描かれつつある。本書は、そうした成果を取り入れ、主としてヨーロッパ戦線の戦闘を題材として、ともすれば旧来のイメージにとらわれがちだった日本での認識を刷新せんと試みた。戦略・作戦・戦術から成る「戦争の諸階層」、「指揮文化」、「戦闘有効性」―用兵思想の概念を用いた議論は、エル・アラメイン会戦やクルスクの戦い、アルデンヌ攻勢などの大戦闘を縦横無尽に解析し、指揮と組織の優劣、戦略環境等、「勝敗の構造」を定めたファクターをあぶりだす。不幸にも戦乱が身近に感じられるようになった現代日本において、軍事の要諦を知るための必携書である。

目次

第1章 ドクトリンなき「電撃戦」―ドイツの西方侵攻(一九四〇年五月‐六月)
第2章 見果てぬ夢の終わり―英本土上陸作戦(一九四〇年九月?)
第3章 砂漠機動戦の序幕―英伊軍の激突(一九四〇年九月‐四一年二月)
第4章 無用の出費―クレタ島の戦い(一九四一年五月‐六月)
第5章 幻想の「重点」―「バルバロッサ」作戦(一九四一年六月‐十二月)
第6章 戦略的失敗だったのか?―真珠湾攻撃(一九四一年十二月八日)
第7章 勝つべくして勝つ―第二次エル・アラメイン会戦(一九四二年十月‐十一月)
第8章 「物語」の退場―クルスク会戦(一九四三年七月‐八月)
第9章 第二の「タンネンベルク会戦」とワルシャワ蜂起(一九四四年八月)
第10章 壮大な戦略と貧弱な手段―アルデンヌ攻勢(一九四四年十二月‐四五年一月)
第11章 即興の勝利―レーマーゲン鉄橋攻防戦(一九四五年三月)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

69
こちらはほぼ「小説NON」に掲載されたものの集成。主に第2次世界大戦のヨーロッパ戦線について、最新の知見から従来の「通説」を批判していく。クルスクについては『独ソ戦』でも書かれていたが、その他は例えば『戦史の余白』などとは切り口が異なっていて、重複感はない。著者の戦略・作戦・戦術という3つのフェーズにより戦争をとらえる見方は一貫性があり、作戦や戦術で上位の戦略的不利を覆すことはほぼ不可能との指摘は重要。「絶対国防圏」が崩れた日本はすでに「詰んで」いて、それを決戦で有利な交渉へという日本の発想の愚が分かる。2024/05/13

ピオリーヌ

24
WW2の諸戦闘について、日本におけるそれらのイメージは(とりわけヨーロッパ戦線に於いて)時代遅れの像が未だにまかり通っていることが少なくない状況である。こうした現状に鑑み、ここ半世紀ほどの研究成果を参照しつつ平易に解釈された内容。具体的な分析は「戦略」「作戦」「戦術」の三階層、いわゆる「戦争の諸階層」とよばれる観察に努めたと著者は言う。枢軸国は、戦略的不利を戦術的勝利を積み重ねることによって逆転しようとしたが、「バルバロッサ」作戦をはじめ戦略・作戦的にはあらかじめ失敗する運命にあったといえよう。2024/06/25

ジュンジュン

19
戦略の失敗を戦術で挽回することはできない。戦略・作戦・戦術の三層構造=「戦争の諸階層」を用いてWWⅡの諸戦闘を考察する。長く続いた軍事軽視の風潮の結果、欧米に比して著しく立ち遅れていた戦史のアップデートしてくれるのが著者の作品群。本書は真珠湾以外はすべてヨーロッパ戦線からのチョイス。どれも甲乙つけがたい内容だった。2024/04/29

nagoyan

17
優。日本に蔓延る時代遅れの通説を覆す。第1章:独軍に「電撃戦」ドクトリンはなかった。第2章:英本土上陸作戦はヒトラーの気紛れがなくても失敗した。第3章:北アフリカでは英は伊に用兵思想史上画期的な作戦で勝利した。第5章:独対ソ戦は戦略「重点」を把握することなく開始し、開始当初から勝利の見通しがなかった。また、その責めは国防軍にもある。第6章:真珠湾作戦は戦略的失敗というよりも、せざるを得ない時点で対米開戦という誤った政策のつけ。第7章:砂漠の狐の敗北という結果は動かぬとしても、モントゴメリーは有能だった。等2024/12/07

akiakki

16
最新の研究成果に基づき、有名な戦史を戦略・作戦・戦術の三層で観察すると意外な形が見えてくる。いわゆるドイツ電撃戦はドクトリンレベルでフランスが相性敗けした結果だったり、真珠湾攻撃は作戦レベルできっちり遂行していたようです。一方で、負けた側が採用した戦略・作戦・戦術もそれを採用せざるを得なかった事情や状況があり、決して誰かが無能だったからと属人的な原因ではないことも読み取れます。この辺はコテンラジオで言う構造な問題というやつかもしれない。2024/10/02

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