出版社内容情報
眠られぬ夜のための座右の一冊
随筆文学の最高峰 全243段現代語訳の決定版
内容説明
眠られぬ夜のための座右の一冊。随筆文学の最高峰―。全243段現代語訳の決定版。或る時は人生の万般を考え、或る時は世の理不尽や愚かな人に憤慨し、或る時は珍談奇話を書き留める―。
目次
つれづれなるままに、日くらし、
いでや、この世に生れては、
いにしへのひじりの御代の政をもわすれ、
よろづにいみじくとも、色好まざらん男は、
後の世の事、心に忘れず、
不幸に愁へに沈める人の、
わが身のやんごとなからんにも、
あだし野の露消ゆる時なく、
世の人の心まどはす事、色欲にはしかず。
女は髪のめでたからんこそ、〔ほか〕
著者等紹介
林望[ハヤシノゾム]
1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学文学部卒、同大学院博士課程単位取得満期退学(国文学専攻)。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』で91年に日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(P.コーニツキと共著)で92年に国際交流奨励賞、『謹訳 源氏物語』全十巻(祥伝社)で2013年に毎日出版文化賞特別賞受賞。エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能評論等も多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ピンガペンギン
22
林望のエッセイが昔好きだった。訳が林氏というのにつられて数年前に購入した本。「子供はいないのが望ましい」だとか(坊さんとしては真っ当か)、「40歳になる前に逝くのが良い」だとかある。愛読書の中には、最近読んでいる老子、荘子があるとあった。なんかでも、すごく頭の堅そうな人だな(京の人が東国に行って出世するのは見苦しいだとかいうへんなご意見も。Wikiで見たら関東に2回住んでいるとあるので妬みだろうか)、という印象があり読書が進まなかった。兼好法師は生まれた年ははっきりしてないそうだ。2024/07/07
amanon
6
『下手な人生論より徒然草』という本があったが、本書を人生論として読む程の理解には至らず。こちらの読みが浅いのか、そこに秘められた含蓄を理解できないというのが正直なところ。これまでもいくつかのヴァージョンで読んできたが、文字面を追っただけでは、どうも細かいニュアンスが伝わってこないような気がする。また、実際に話の背景が不明である段も少なくないし。後、気になるのはあからさまに女性蔑視と思える箇所が散見すること。その一方で、人間の営みや習性というのは、時代が違っても、そんなに変わらないものだなと思わされもした。2022/05/02
勝浩1958
4
原文と照らし合せて読みました。原文はリズムが良いですね。2022/04/24
haru
2
全文の現代語訳。 以前読んだ角川の時と印象が違う。 以前は女嫌いの偏屈じいさん、今は事の道理を分かってるじいさん。 全文を読んでみたくて読んだけど、面白かった。キラキラネームを如何なものか、とかふざけて死にかけた坊さんとか、言葉の使い方が今風だとか。2025/09/23
星乃
1
女性嫌いなのか?と思わせたり、あれこれ矛盾している箇所もあるが概ね共感。無欲でいられたらと思うものの、無欲は裏を返せば志が低いと捉えられかねないし、「いやー、大した知識もないもので」と謙遜すると真に受けてバカにしてくる人もいるわけで。振る舞いの塩梅、加減が実社会では難しいなあと思う。要は見苦しくなると不味いのだろうけど、スマートな振る舞い、生き方とはと考えさせられた。今も昔も変わらない問題なのかもしれない。個人的には「しろうるり」の話しがお気に入り。2022/09/15




