内容説明
女子校(桜蔭、鴎友、吉祥女子、神戸女学院、四天王寺、品川女子、女子学院、洗足学園、豊島岡、ノートルダム清心、雙葉)のベテラン先生たちが「これだけは間違いない」ということを根拠に、21世紀のど真ん中を生きる「女の子」の親として心得ておくべきポイントをまとめました。
目次
第1章 21世紀の女性の「成功モデル」とは?(「女性の活躍」はダブルバインド・メッセージ;悪化する日本のジェンダー・ギャップ指数 ほか)
第2章 自分を守るための性教育と平和教育(立場を利用した卑怯な行為;女の子が家出したときのリスクは甚大 ほか)
第3章 大学受験や就職よりも大事なこと(男子より女子の読解力が高いのは世界的傾向;イスラム圏で女子の理数力が高いわけ ほか)
第4章 目指すのは「すごい親」より「いい親」(母親のわかったつもりが危ない;子供の「いいな!」に「いいね!」する ほか)
著者等紹介
おおたとしまさ[オオタトシマサ]
教育ジャーナリスト。1973年、東京生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退、上智大学英語学科卒業。リクルートから独立後、数々の育児・教育誌の編集に携わる。学校や塾、保護者の現状に詳しく、各種メディアへの寄稿、コメント掲載、出演も多数。中高の教員免許を持ち、小学校教員の経験もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルピナスさん
32
私自身女子校出身ですが、上級生をお姉さんと呼ぶ事を初め、独特な点が多くありました。ですが、私は6年間で自由に考え、学び、表現する楽しさを知りました。ジェンダー・バイアスを初めて意識したのは、共学の大学に行ってからです。でも、今の女の子達はどうか、社会の変革の波に乗って、培ってきた自分の力を世の中でどう活かせるか、足踏みせず行動に移していくことを望みます。地方の学校の声も拾っている本書。私の母校の先生曰く、「置かれた場所で咲きなさい。咲けないときは咲かなくていい。その代わり、下へ下へと根を張るのです。」2021/05/01
たまきら
32
読み友さんの感想を読んで手に取りました。教育のスペシャリストたちからのアドバイスは的確で、取材されている方の言葉も簡潔でストレートにキャッチできます。うちの娘は男性社会でキャリアを積んだ母と、適応が大変な父に育てられているため、男性的な教育へのストレスはない方ですが、すでに「女の子は算数できなくてもいいんだよ」と言うクラスメートがいるとか。親にできることはバイアスをかけないこと、は真理だと思いました。小学生女子を持つご両親にお勧めできる一冊です。2021/04/23
りょうみや
18
前書にあたる「男の子の親たちへ」がおおた氏のこれまでの書籍を読んでいれば目新しさはない内容だったのだが、「女の子」版の今回も基本的には同じ印象。著者も言っているが女の子特有の部分は意外と少ない。大事な部分は男女共通、バイアスに囚われず個性を大事にして伸ばすということ。テーマ別の章立てで学校の先生のアドバイスが所々に入っているが、過去本のように学校ごとの章立ての方が俄然読みやすかった。2020/08/12
ニョンブーチョッパー
10
★★★★★ ベテランの先生方の言葉は重みが違うね。心に留めておきたいようなことばかり。「無理して先のことを決める必要はなくて、後であの選択をしてよかったと思えるように努力することが大切」という言葉が最も刺さった。2021/09/02
くぼたか
8
中学受験に否定的な私ですが、女子校の先生方のアドバイスがとても参考になりました。「この学校に行かせたかった~」と思ってしまうほど(笑) まずは自分の無力を自覚して、子供をしっかりと見るようにします。2020/09/30