内容説明
ジャーナリスト・池上の原点は新聞にあった。デマやネットの情報に惑わされない、時代を先読みし、生き抜く力が身につく!池上流・活用術も大公開。新聞は考える武器になる!確実に差がつく「読み方」とは?
目次
第1章 子供の頃から新聞好き。池上彰流読み方、活用術
第2章 世の中を知るためにどう読んだらいいのか?
第3章 難しい話や専門用語をどのようにやさしく伝えるのか?
第4章 新聞は「誰のためのものか」。報道は歴史になる
第5章 新聞は事実を正確に伝えているか?
第6章 どれも同じじゃない。読み比べて見えてくること
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授、東京大学客員教授、愛知学院大学特任教授。その他、立教大学、信州大学、日本大学などでも講義を担当。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。94年より11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年に独立し、テレビ出演や書籍の執筆など幅広く活躍している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
22
新聞は権力を監視するものであり、新聞がなくなったアメリカの自治体選挙は投票率が悪く、選挙があることすら知らないこともあるそうだ。そして、勝手に議員報酬を上げるなど自由勝手な政治家がいる様子。地道に取材をし、裏を取り、時間をかけて得た情報は貴重であり面白いもの。新聞は読まなければ本当にもったいないと感じた。2020/02/07
てん06
21
複数の新聞を同時並行で読み比べたことがないので、池上さんによる比較は面白かった。トランプ大統領の就任演説について「格調に著しく欠ける」とバッサリ。吹いた。朝日新聞への連載記事をもとにしているが、皮肉が効いていて面白かった。同時に、いかに自分があまり考えずに新聞を読んでいたかを気づかされた。毎日配達される新聞には膨大な情報が詰まっている。紙の新聞にはデジタル版にはない良さがある。デジタルは便利だけどね。2020/03/11
hk
19
慌てる乞食は貰いが少ないといったものだ。本書は対象読者層を絞り切れていないため、誰が読んでも肩透かしを食らう書籍に仕上がってしまった。まず池上氏の書籍を読み慣れた者にとっては食傷気味の言説が延々と繰り返される。次に本読み入門者にとっては舌足らずな解説で何を云っているのかまず分らない。どちらにしても得るものの少ない書籍である。やはり書き手が対象読者を明確にしなければ伝わるものも伝わらないのだ。そのことを本書を読みながら再確認できた。池上氏は解り易い説明で定評があったが、このところ少し草臥れてきたように思ふ。2020/01/15
mintia
9
いかに新聞を流して読んでいるかかが分かった。新聞に限らず文章を読んで疑問に思ったことは分かったふりをせず、しっかり調べる必要性を感じた。2019/12/12
Susumu Kobayashi
8
朝日新聞連載の「池上彰の新聞ななめ読み」の単行本化。誤解を与えるような題名である。「考える力と情報力が身につく新聞の読み方」を解説したものではなく、著者が複数の新聞による報道を通じて、著者による読み解き方を示したもの。もちろん吸収できる点もある。Y新聞やS新聞のように、大政翼賛会的では、新聞の新聞たる役割を果たしていないと思う。「メディアが発言をいつも監視すること。それが、政治家に無責任な発言をさせない効果を発揮します」(p. 58)。2020/03/01
-
- 和書
- かたち ミキハウスの絵本