出版社内容情報
第二次世界大戦における敗戦国であり、同じように経済大国として戦後復興を果たした日独両国だが、その後の歩みは全く違うものになった。日独両国になぜこれほどの差が生じたのだろうか。
内容説明
なぜ日本は、国家の芯を抜かれてしまったのか。憲法、教育、メディア、情報機関、政治家…日本が再び立ち上がるためにドイツに学ぶべき教訓がここにある!ドイツ在住45年余のノンフィクション作家、渾身の直言。
目次
戦後ドイツの「国家百年の計」―大欧州連合の構想は、どこから生まれたか
ドイツ人捕虜一一〇〇万人の運命―悲惨な抑留体験から見る戦争の本質
ドイツはなぜ、反論を封印したのか―一般市民一二〇〇万の過酷体験からドイツが学んだこと
「ニュルンベルク裁判」と「東京裁判」―裁判の受けとめ方に見る日独の大きな差異
情報戦略と諜報機関(生き馬の目を抜く情報戦の実態と「ゲーレン機関」;世界の中の「情報欠乏国家」日本の惨憺)
再軍備と旧軍人の処遇―旧軍人を復興に活用した国、社会から葬った国
国家の自立、政治家の責任―なぜ日本は目先しか見えず、国益を失うのか
国運を左右するメディアの責任―なぜドイツは、報道の質に対する要求レベルが高いのか
教育は国家百年の大計―戦勝国の指示を聞き流した国、真に受けた国
独自の憲法を持つ国・持たぬ国―なぜ日本は、国家の芯を抜かれてしまったのか
著者等紹介
クライン孝子[クラインタカコ]
1939年(昭和14年)旧満州生まれ。ノンフィクション作家。ドイツ・フランクフルト郊外に在住。1968年に渡欧、チューリッヒ大学、フランクフルト大学でドイツ文学と近代西欧政経史を学ぶ。滞独生活は45年余に及び、独自の取材源をもとに、海外からの視点で日本を見つめる鋭い提言に定評がある。ドイツ・ジャーナリスト連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Micky
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