内容説明
営業代行を専門とするMUGENグループ。入社3年目の南原航介は実績がなかなか出せず、あせりの日々を過ごしていた。そんな中、突然、本社から呼び出しが。不安な面持ちで本社に向かうが、営業本部長が口にしたのは意外な特命だった。早速、トップセールスの営業現場に同行して、その秘密を探ることに。しかし、彼らの実像は、南原の想像を絶していた。交渉の途中で突如席を立つ営業マン。お客に笑顔を見せない化粧品販売員。銀座のクラブの店長をしながら年に300台のコピー機を販売する男。彼らの実像を探るうちに、営業という仕事の印象が変わっていく。そして、南原自身が大きな決断を迫られる“事件”が発生した…。
著者等紹介
長谷川千波[ハセガワチナミ]
教材販売会社の中央出版出身。会社の営業社員が競うセールスコンテストで、トップセールスマンとして表彰者の常連に。26歳で大阪支社の営業所長に抜擢される。2000年以降、複数の新規事業立ち上げに参画。生産性の高い営業組織づくりで年間優秀所長としてたびたび表彰される。2008年、営業分野に特化したコンサルタントとして独立。NTTグループなど大企業から、専門商社やベンチャー企業まで、さまざまな企業に関与している。2011年、祥伝社から『人見知り社員がNo.1営業になれた私の方法』を上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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犬こ
18
トップセールスを誇る営業マンたちを書いた小説。営業の現場は、提案にあたる前に、ストーリー作戦を考え、相手方の状況にアドリブをきかつつ、人の心理を読み解き、共感へと結ぶ技がふんだんに使われています。トップセールスマン、ウーマンは賢くないとなかなか出来るものではないですね。面白かった。2016/01/17
ヨータン
15
トップセールスマンのセールス方法、小説として読む分には面白かったけど実際には彼らのようなセールスはできないなと思ったし、やり方だけをまねしても、クレームのオンパレードになりそうです。参考程度にしておきます。2015/05/28
*Nimi*
12
『上位0.1%のセールスマン』が行うセールスとはどんなものなのか? チキンハートでネガティブ思考の主人公が見せられたトップセール、売る物によって売り方はもちろん千差万別ながら、トップセールスマンに一貫して言えるのが、『相手の利益になると断言出来る商品、だから失敗を先に考えず恐れが無い』と言う事。とは言え、その様な人達は同僚から傲慢に見られ煙たがれるのは事実であり、そこが難しいと実感。 本書は仕事に対すると言うより、『自分の人生どう生きるか』と問われている気がしました。2015/04/24
R
11
本当にできない営業マンが、様々な思惑に巻き込まれて、トップセールスのレポートをすることになった、というくだりから、セールスの勘所を見せる小説スタイルのビジネス読本でした。より小説っぽさに軸を置いてありましたが、やっぱりどこか小説としては無理があるというか、なんかしっくりこない感じでしたが、主人公のできないっぷりが他人とは思えないほどで、身につまされました。全力を尽くさない、嫌われることに怯える、何かのせいにする、こういった癖は絶対直さないといけません。2015/09/08
図書館ポイズン
9
なんかためになるかなと思って。 ピンと来るものはないのですが、小説としてはさらっと読めます。 為になる人もいるかな?2015/04/01