「成長戦略」の罠―「失われた20年」は、さらに続く

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396615000
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本の景気はよくなるのか? アベノミクス「第3の矢」=成長戦略を元財務官僚が徹底分析し、その欠陥と落とし穴を暴きだす

雇用改革、混合診療、GPIF、国家戦略特区……政府が閣議決定した「成長戦略」には多彩な政策メニューが並ぶ。その効き目のほどは?
安倍晋三首相は「成長戦略で『岩盤規制』に穴を開ける」と明言した。だが「規制」は官僚の裁量権なのだから、簡単に「穴が開く」ことはない。元財務官僚で、官邸では規制緩和と公務員制度改革に携わった著者だからこそ、官僚の悪しき習性と欠陥を並べ立て、「成長戦略」の虚妄を暴きだす。前著『官愚の国』に続く問題作。

1  「3本の矢」は、そろわない
・ 日銀の政策が変化した理由
・「第1の矢」の首を絞めかねない「第2の矢」
・ 財務省にとっての「不都合な真実」とは?
・ 官僚は手段を選ばない
・「所得税改革」にも罠が
2  「第3の矢」成長戦略の罠
・「日本再興戦略」改訂版の官僚レトリック
・ 見えてこない具体策
・ 霞が関に残る、産業政策失敗の「伝説」
・ だから官僚の??産業投資?≠ヘ失敗する
・「公的資金の運用見直し」の落とし穴
3 この国を蝕む「官愚」
・ なぜ公務員制度改革は進まないのか
・ 天下り斡旋の恐るべき実態
・ 渡辺喜美氏辞任劇を法律面から検証する
・ 霞が関は「三権」をも支配する
4 成長できない国家
・「失われた20年」を産み出したのは日銀だ
・ 官も民も「身内の論理」――日本経済の先行きは暗い
・「第4の矢」があった!?
・「成長」への道

【著者紹介】
1955年、東京生まれ。東京大学理学部数学科・同経済学部経済学科卒。博士(政策研究)。1980年、大蔵省(現財務省)入省。理財局資金企画室長、内閣参事官などを歴任。小泉内閣、第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍。財務省が隠す「埋蔵金」論争を巻き起こして話題をさらうと同時に、「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など数々の政策を提案し、実現した。退官後の2008年、『さらば財務省!』(講談社)で山本七平賞受賞。政策シンクタンク「政策工房」代表取締役会長、嘉悦大学教授。

内容説明

アベノミクス「3本の矢」の最大欠陥を衝く―官僚主導の“戦略”で日本が“成長”できるわけがない!

目次

1 「3本の矢」は、そろわない(戦国大名の故事とアベノミクスの関係;「改訂版」の成長戦略 ほか)
2 「第3の矢」成長戦略の罠(「日本再興戦略」改訂版の官僚レトリック;4つの戦略と「鍵となる施策」とは? ほか)
3 この国を蝕む「官愚」(なぜ公務員制度改革は進まないのか;消えた「制度改革推進本部」 ほか)
4 成長できない国家(「失われた20年」を産み出したのは日銀だ;「絶対確実」しか求めない ほか)

著者等紹介

高橋洋一[タカハシヨウイチ]
1955年、東京生まれ。東京大学理学部数学科・同経済学部経済学科卒。博士(政策研究)。1980年、大蔵省(現財務省)入省。理財局資金企画室長、内閣参事官などを歴任。小泉内閣、第一次安倍内閣ではブレーンとして活躍。財務省が隠す「埋蔵金」論争を巻き起こして話題をさらうと同時に、「ふるさと納税」「ねんきん定期便」など数々の政策を提案し、実現した。退官後の2008年、『さらば財務省!』(講談社)で山本七平賞受賞。政策シンクタンク「政策工房」代表取締役会長、大阪市特別顧問、嘉悦大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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