出版社内容情報
「『国防と神々』が分かる本邦初の一冊」――竹田恒泰氏推薦!
帝国海軍の艦艇内には、みな神社(神棚)が祀られており、これを「艦内神社」と称した。
こうした艦内神社には、艦名とゆかりのある神社から御祭神が分霊されていた。
戦艦大和は大和(おおやまと)神社から、巡洋艦愛宕は愛宕神社から……といったように。
これらの神社は、死地に赴く将兵と深いきずなで結ばれていたのだ。
本書では、太平洋戦争で活躍した帝国海軍の艦艇内にあった艦内神社について、
どの神が祀られており、いかに選定されたのか、日本中の関連神社を綿密に取材して書き上げた。
軍艦の艦内神社について今までまとめられた書籍は未だなく、本書は本邦初である。
日本人の神に対する自然な信仰と、それが日本の海をまもる戦いを支えてきたという歴史的現実について、考察した一冊である。
軍艦に分霊された神社の一例
戦艦「金剛」……建水分神社(大阪府南河内郡)
戦艦「榛名」……榛名神社(群馬県高崎市)
戦艦「長門」……住吉神社(山口県下関市)
空母「赤城」……三夜沢赤城神社(群馬県前橋市)
重巡「高雄」……護王神社(京都府京都市上京区)
軽巡「那珂」……大洗磯前神社(茨城県東茨城郡)
【著者紹介】
大阪国際大学講師。専門は近現代日本の政治外交とその背景思想。1980年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科国際公共政策専攻修了。政治・歴史系での共著書や雑誌記事を多数執筆。東京・大阪・名古屋・浜松で公開講座「歴史勉強塾 れきべん」を開催。著書に『新島八重 とある会津女子の生涯』がある。
内容説明
帝国海軍の艦艇内に必ずあった神棚。それが「艦内神社」だ。艦名にゆかりのある神社から神札を分けられたというそれらは、いかに将兵たちを守護したのか。気鋭の歴史学者が書き上げた本邦初の意欲作。
目次
第1章 日本人にとっての神道と海の神(なぜ護衛艦「ありあけ」は批判されたのか;海洋国家、日本に生まれた神々 ほか)
第2章 日清・日露戦争における艦内神社前史(今も神社に残る「三景艦」の形見;その奉納品は中国の脅威を今に伝える ほか)
第3章 艦内神社の時代(夕張炭鉱と軽巡洋艦「夕張」のつながり;艦内神社から分祠されて誕生したサイパンの神社 ほか)
第4章 艦内神社の分霊元を訪ねて(戦艦の“氏神さま”たち;空を飛ぶ動物由来の名前を持たない空母の分霊元 ほか)
第5章 神々にまもられた帝国海軍の敗戦と戦後(大東亜戦争の始まり;帝国海軍は圧倒的な強さを見せた ほか)
著者等紹介
久野潤[クノジュン]
1980年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科国際公共政策専攻修了。大阪国際大学講師。専門は近現代日本の政治外交とその背景思想。政治・歴史系での共著書や雑誌記事を多数執筆。東京・大阪・名古屋・浜松で公開講座「歴史勉強塾れきべん」を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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