塀の中の患者様―刑務所医師が見た驚きの獄中生活

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塀の中の患者様―刑務所医師が見た驚きの獄中生活

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784396614812
  • NDC分類 326.52
  • Cコード C0030

出版社内容情報

6年間の「獄中体験」は驚きの連続!知られざる獄中医療の現場と、囚人たちの心と身体の真実をレポート!

受刑者1人に年間250万円の税金が!
「快適・安住の地」に再入所者(リピーター)が急増中

6年間の「獄中体験」は驚きの連続!
1997年の春に福島県立医大を卒業した私は、(略)2004年4月にひょんなことから福島刑務所の医師(法務技官)としての職を得ました。それから2010年3月までの6年間、常勤ないし非常勤医師として同刑務所に勤務し、受刑者たちの診療に携わったのですが、これがまたとない大変貴重な体験となりました。
現在は仙台に住み、山形の精神科病院に勤務する身ですが、この福島刑務所での6年間は、医師として社会人として驚きの連続でした。(略)刑務所の医師とならなかったら到底知ることのなかった、それまでの生活では想像もできなかった経験が山ほどあります。それを塀の外の皆さんにも知っていただき、刑務所にも関心を持ってもらいたい、というのが本書執筆の動機です。(「まえがき」より)


まえがき
プロローグ――刑務所の医師になるまで
1章 刑務所とはこんなところ
2章 さまざまな患者様
3章 「女囚」たちの素顔
4章 「欲」が渦巻く塀の中
5章 刑務所医ならではの意外な「収穫」
6章 体験者から見た「医師不足」
7章 震災私記――福島・仙台・山形
あとがき

【著者紹介】
1971年、千葉県出身。97年、福島医大を卒業、同年より東京・虎の門病院内科研修医となる。その後、福島医大大学院(薬理学)を経て、2004年より2010年まで福島刑務所医務課に勤務し、受刑者の医療に携わる。一陽会病院(福島市)精神科を経て、現在は若宮病院(山形市)精神科勤務。医学博士。日本内科学会認定内科医、日本精神神経学会精神科専門医、日本薬理学会学術評議員。専門は精神医学一般。著書に『糖尿病を改善する食物繊維食のすすめ』(共著)。

内容説明

受刑者1人に年間250万円の税金が!「快適・安住の地」に再入所者(リピーター)が急増中!!知られざる獄中医療の現場、囚人たちの心と身体の真実。

目次

プロローグ―刑務所の医師になるまで
1章 刑務所とはこんなところ
2章 さまざまな患者様
3章 「女囚」たちの素顔
4章 「欲」が渦巻く塀の中
5章 刑務所医ならではの意外な「収穫」
6章 体験者から見た「医師不足」
7章 震災私記―福島・仙台・山形

著者等紹介

日向正光[ヒナタマサミツ]
1971年、千葉県出身。97年、福島医科大を卒業、同年より東京・虎の門病院内科研修医となる。その後、福島医大大学院(薬理学)を経て、2004年より2010年まで福島刑務所医務課に勤務し、受刑者の医療に携わる。一陽会病院(福島市)精神科を経て、現在は若宮病院(山形市)精神科勤務。医学博士。日本内科学会認定内科医、日本精神神経学会精神科専門医、日本薬理学会学術評議員。専門は精神医学一般(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

83
福島刑務所で常勤・非常勤医師を務めた医師が刑務所のことや刑務所内の入所者、患者について書いている。今どこの刑務所も常勤の医師不足で何年も常勤医師が不在のところが多いようだ。入所者の高齢化も一因があるのかどこでも患者の数も増えている一方で作業の軽減を狙った仮病もある。処方された薬をヤミで横流しする事例もあるとか。また所内の医療は基本的に無料であるのに歯科治療は患者が負担となるとも書かれていた。刑務所内で歯が猛烈に傷んだり腫れたりすることを考えると・・・・・図書館本 2019/02/08

reo

19
著者のあとがきが面白い。「受刑者の一部ではありますが、自分のしでかした罪などすっかり忘れ職員に文句を言う、あるいは罪への反省などこれっぽっちも見られない横柄な態度の受刑者も少なくありませんでした。そして検察・警察・マスコミ・弁護士・裁判官などが必ずしも『正義でない』いやむしろ無知であり、『事件をでっち上げる』『医師を逮捕したがる』『世論操作をする』『受刑者をネタに私服を肥やす』『医療崩壊の引き金を引く判決を出す』といった存在に他ならない人たちがいることも知りました」それなりに、厭なこともあったのだろうな。2018/11/20

けんとまん1007

11
ニュースで聞いたことがある。世の中の状況が厳しいので、塀の中に戻る人が意外に多いということを。それにしても、どうなんだろう?と思うことがたくさんある。閉じられた世界だからこそという部分もあるだろう。それはそれとして、それにたかる輩の多いことか。弁護士だからといって、信用できない人たちもいるのだということ。自分の飯の種にするためなら、何でもということ。他にもいろいろあって、頭が痛くなる。2014/04/22

Madoka.@書店員復帰を目指し中!

10
読んでいて無性に腹が立ってくる。受刑者にも人権はあるとはいえ、なんだかなぁと。犯罪をして塀の中に入っても病気になったら医師に治療をしてもらえる。完全に安住の地である。2014/03/09

てくてく

8
誠意をもって対応した患者である収容者の遺族から訴えられたことがかなり衝撃的だったのだろうか、弁護士に対する不信感が窺えたり、罪を償っている割には不平不満が多い受刑者への反感を綴ったり、率直な物言いが面白かった。また、3.11の渦中の医師としての行動なども興味深かった。皮膚科と精神科が必要という理由も同様に興味深かった。2021/07/19

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