出版社内容情報
現在は、過去とどうつながっているのだろうか。
出来事がどのような形でつながり、積み重なっていったのか、その因果関係や必然性を理解する視点を持つのが「歴史を知る」ということである。
過去、日本は同じような出来事を繰り返してきたが、本書ではこれを「歴史のリピート機能」と捉える。
1975年に高度成長の終焉を迎えた日本は、バブル経済の崩壊を1991年に迎えた。
1980年代に中曽根政権下では電電公社、専売公社、国鉄が民営化されたが、2000年代にも道路公団、郵政事業の民営化が行なわれた――。
こうした戦後史観によって、1945年以後の日本のあり方について、首尾一貫した必然性のもとに歴史をとらえる視点を見出していくのが、本書の狙いである。
【著者紹介】
佐藤健志(さとう・けんじ)1966年東京生まれ。評論家、作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲「ブロークン・ジャパニーズ」で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動を展開する。著書に評論集『震災ゴジラ!戦後は破局へと回帰する』『夢見られた近代』『本格保守宣言』、小説『チングー・韓国の友人』など。編訳書に『新訳 フランス革命の省察』がある。社会分析とダンスの融合も試みており、ネットにて動画を配信中。
内容説明
玉音放送の流れた日だけが敗北ではない。この国は今なお「敗戦直後」を生きている。「歴史のリピート機能」を鋭く剔出した、かつてない戦後史の視点!
目次
第1章 「終戦」を疑え(1941年~1947年)
第2章 「負けるが勝ち」のカラクリ(1945年~1948年)
第3章 占領の舞台裏をさぐる(1945年~1949年)
第4章 幻想を捨てずに独立する方法(1949年~1959年)
第5章 高度成長という風景(1960年~1972年)
第6章 戦後は終わっても終わらない(1972年~1980年)
第7章 螺旋階段の三〇年(1980年~)
著者等紹介
佐藤健志[サトウケンジ]
1966年東京生まれ。評論家、作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲「ブロークン・ジャパニーズ」で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動を展開する。社会分析とダンスの融合も試みており、ネットにて動画を配信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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