「縁側」の思想 - アメリカ人建築家の京町家への挑戦

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396613051
  • NDC分類 521.86
  • Cコード C0095

出版社内容情報

世界最先端の現代建築家はなぜ、町家にハマったのか?
「縁側」「玄関庭」「通り庭」「下地窓」……
自ら改修し、暮らすことで見えた伝統建築の知恵の数々。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yyrn

22
MITで建築を学んだアメリカ人の著者が日本の古い町家に魅せられて来日し、日本の工務店や設計事務所に勤めながら実感したその伝統の魅力を平明な文章で綴っている本。東京から京都に勤めを変えたのを機に古い町家を手に入れて、自ら手掛けたリフォーム作業を通じて千年を超えて受け継がれてきた日本建築の粋(外でもない内でもない縁側のような曖昧で、多機能な空間)を再確認しつつ、現代の生活にマッチさせようと工夫する箇所は読んでいてとくに楽しかった。著者はその後、京都で建築事務所を立ち上げて、古い家屋の再生を次々と手掛けていく。2021/02/26

あまなつ

3
日本人は、光の陰影をうまく使う、内外の境界線が曖昧、奥を大切にする、という見解が家づくりのデザインに参考になった。2022/02/14

akemitsu

3
2008年に本書でも取り上げられていた愛知県津島市のお寺で著者の講演を聞いて、直接購入した本。講演の質疑でちょっとよい印象を持てず積読状態だったのだが、伝統的な日本家屋の事などは西欧人である著者の目を通した語り口の方が現代の私達にとっても理解しやすいのかもと思った。読み物としても面白く、建築家の世界が感じられる良著。読み応えあった。2019/09/08

とかねね

2
アメリカで日本建築を学んだ著者はもっと日本建築を学ぶため、京都の建築事務所に就職します。けれど、住むことになったのはボロボロの町屋。著者は働きながら家の修復をするうち、日本建築に日本独自の空間があることを発見します。それは外と内との中間の場所である縁側や、廊下にもなっている曖昧な部屋など。建築からリフォームも手掛けるようになり、日本建築を救うことも始めます。外国人の視点から改めて日本建築の良さを知る一冊です。2015/05/18

TAKAMI

1
MIT大学院→槇文彦事務所→青木淳事務所→中村外二工務店→京都で独立して町屋リノベに取り組むってスーパーな人だな…丁寧な文で語られる、カッコいい生き方!日本的建築の良さ「縁側の思想」よりも、そっちに惚れた!2015/01/25

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