内容説明
世界をきわめたデザイナーが実践する「職人技の復権」と「ブランド戦略」のすべて。
目次
1章 カロッツェリアの時代―日本の「職人のポテンシャル」を生かすために(なぜ私は世界最高のデザインチームを離れたのか;イタリアの「ものづくり」を日本に持ち込む ほか)
2章 世界の「ものづくり」の現場から―アメリカとヨーロッパでの体験から日本を見る(ゼネラルモータースからの奨学金;三年連続の社内評価第一位 ほか)
3章 「もの」に宿る「いのち」―「匠の技」と「日本文化」が大切にしてきたこと(イタリア式の「ものづくり」は日本が「本家」だった;ブルーカラーの国、日本 ほか)
4章 地場産業は再生する―日本に持ち込んだイタリアの「ものづくり」の概念(イタリアの中心企業群、その強さの秘密;有名無実と化した「地方の時代」 ほか)
5章 「日本の技」を世界ブランドに―国際化の時代にこそ求められる伝統文化(日本文化を切り口にしたからファッション・デザイナーは海外で成功した;「山形工房」がパリの見本市で賞賛された理由 ほか)
著者等紹介
奥山清行[オクヤマキヨユキ]
工業デザイナー。世界的に著名なカーデザイナーとして、欧米では「ケン・オクヤマ」の愛称で知られる。1959年、山形県山形市生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。米国アートセンター・カレッジ・オブ・デザインを卒業後、ゼネラルモーターズ(米)、ポルシェ(独)のチーフデザイナー、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインの工業デザイン学部長を経て、名門ピニンファリーナ(伊)のデザイン・ディレクターに就任。エンツォ・フェラーリ、マセラッティ・クアトロポルテなどのカーデザインを担当した。2006年9月に独立し、現在Ken Okuyama Design代表。自動車を含む各種工業デザインの他、日本の地場産業再生を目指し、KEN OKUYAMAレーベルにてメガネを、地元の「山形工房」では木工家具や鋳物の製造販売を行なっている。グッドデザイン賞選考副委員長、アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン工業デザイン学部客員教授(米)、中央美術学院客員教授(中)、多摩美術大学客員教授、金沢美術工芸大学客員教授、名古屋芸術大学特別客員教授、「山形カロッツェリア研究会」主宰、「山形工房」代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。