内容説明
アメリカ独立戦争(1775年)、フランス革命(1789年)、世界の二大革命の指導者層には、圧倒的多数のフリーメーソン・メンバーが座っていた。ワシントン、フランクリン、オルレアン公…。さらに同時代に活躍したゲーテ、ハイドン、モーツァルト、いずれもメンバーである。「世界最大の秘密結社」と呼ばれるフリーメーソンは、「自由」「平等」「博愛」の基本理念を掲げ、革命を推進した。そして彼らの手は、ようやく幕末の日本にたどり着いた―。
目次
序章 全能の目
第1章 暗殺現場の謎
第2章 日本に上陸した秘密結社(フリーメーソン)
第3章 長崎異人商会
第4章 グラバー邸に集った志士たち
第5章 薩英戦争の真相
第6章 密航者たち
第7章 革命前夜(グラバー・スキーム)
第8章 パリの密会
第9章 龍馬、孤立無援
終章 闇に消えたフリーメーソン
著者等紹介
加治将一[カジマサカズ]
1948年、札幌市生まれ。小説家・不動産投資家。1978年より15年間、ロサンゼルスで不動産関係の業務に従事し、帰国後、執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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detu
57
歴史上の人物と聞かれれば坂本竜馬と一番に答える私。それは司馬遼さんの「竜馬がゆく」の竜馬かも。何度も読み返すうちに少しづつ?が浮かぶことも出てきた。下級脱藩浪人が歴々の殿様や雄藩のお偉方と対等出来るものなのか・・?もちろん物語としての『竜馬』は好きなヒーローです。さてこの本の『龍馬』像は?この作家さんはフリーメーソンフリークとでも言おうか世界中の革命戦争にフリーメーソンが係わっていると唱えている。読み進めるうち、あながち間違いでもないよう気もする。強引な推論も多いが。暗殺の真相については衝撃的だ。(続く)2016/03/18
とも
44
★★★★☆たくさんの歴史小説を読んできて、中でも幕末は読み漁ってきたが この本の驚きは特別。歴史の裏にあるものがフリーメーソンというのは、この本の主題だが それだけでは終わらない結末に、本当か嘘かはわからないものの一度はこんな考えかたもあるのかと読んでみるの一興かと。2014/07/14
しーふぉ
18
題名は龍馬だが、主役はグラバー、アーネスト・サトウ。フリーメイソンが暗躍したという陰謀史観。龍馬暗殺も斬新な説を唱えているけど…違う気がします。2015/11/25
Riopapa
17
子どもの頃に『竜馬がゆく』を読んで、坂本龍馬のファンになっていたが、歳をとり、考えが保守に傾き、薩長に対し疑問を感じ、会津にシンパシーを感じるようになっていた。しかし、どうやらそんなに単純なものではなかったらしい。2018/03/12
つーこ
9
昔の記録が消滅させられてたり書き換えられたりしている中で、話(人脈)の繋がりが自然ですごく興味をそそられました。ちょっと強引な解釈もありますが、龍馬という大きな人物でさえも一つの駒にしてしまうような英国のすごさに驚きました。国を変えるって、一人じゃできない難しいことだけどできなくはない事なんだな…と思った。2010/04/07