感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
7
個人の感想です:B。『ヴェニスの商人』読書会参考本。表題通りユダヤ人、ユダヤ思想がどう金儲けにつながるのかを10人の論者が分担して紹介している。仏教、キリスト教、イスラム教の3大宗教が皆貸金に利息を取ることを禁止しているなか、ユダヤ教は異教徒からは金利を取って良いという教え。アントーニオへの評価はキリスト教徒の友人バサーニオは人格のすばらしさを評価するが、シャイロックは日頃彼から迫害を受けているにもかかわらず、返済能力の高さを評価して金を貸す。金儲けに政治も思想も不要、合理と理性(非情さ)重視のユダヤ思想2022/06/16
Edd
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こういう多著多引用の本は外れしかないなぁ。2014/04/22
まさとん
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マックスウェーバーの主張は間違っていた。まあなんとなく怪しいとは思っていたが。それも学問的に証明したのは大きい。
Rieko
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タイトルとは裏腹?に、内容は、歴史(近代西欧史)/経済史/思想史 をしっかり扱った内容です。『逆説の日本史』が好きな方にはググっとくるものがあると思います。15〜18世紀の西欧史は解りにくいですが、資本主義を作ったユダヤ人の動きと覇権国家の栄枯盛衰を重ねるととても解り易くなる。まるで暗号解読のための解読キーのような内容でした。ベンサムの功利主義の本質は何かというところも面白かった。そしてM・ウエーバーが資料操作をしておりそれを暴いて学会を激震させた日本人博士課程の学生の話も面白かった。良書。2012/08/07
ビリケン
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藤田田ののユダヤの商法曰く「金儲けには政治やイデオロギーは無用であり、無関係だ。極論すれば利用できるなら利用してしまえばいい。利用して帳尻が黒字になるなら、せいぜい利用すべきである」まさにその通りであり極言すれば共産党政権であろうと利があれば商人は支持するのである。商人に大事なのは是非善悪ではなく利の有無である。ユダヤ人というのは金貸しから始まり色んな人に嫌われているが、利を重視する故に今日の資本主義、繁栄につながった。最大多数の最大幸福を実現したのは歴史的事実である。2021/02/23