出版社内容情報
[祥伝社販売部宮島オススメの一冊]旅先でただ漠然と見ていた寺院が違って見えてくる。秋の旅行前に一読して欲しい一冊です。
内容説明
たとえば法隆寺の大伽藍の前に立ち、その壮麗さに圧倒される。ではどこがどう素晴らしいのかと問われると、うまく説明できない。建物を構成する一つ一つの部分に先人の知恵が詰まっているのはわかるのだが、どこがどのようになっているのか。そんな疑問を、本書は明解かつ見事に解き示してくれるのである。
目次
1章 法隆寺を歩く―「一〇〇〇年のヒノキ」が支える木造建築の原点(お寺に行ったら、まず何を見るべきか;宮大工生活五〇年で教えられたこと ほか)
2章 華麗なる「平安時代」を歩く―やさしく日本的な「軒反り」の美(京都では郊外にいい建物が多い;平安時代の建物は、なぜ「日本的」なのか ほか)
3章 技術の粋、多宝塔を歩く―「丸い胴」はどう造られたか(中世建築に、数多く巡り合えた幸せ;「折衷様」は高い技術がないとうまくいかない ほか)
4章 湖東三山と山寺を歩く―山と一体化した「自然美」を楽しむ(平地にあるお寺の楽しみの一つ;山寺ならではの伽藍配置の面白さ ほか)
5章 のびやかな「中世」瀬戸内を歩く―私が愛する創意工夫に富んだ古建築(瀬戸内では、なぜ自由に創意工夫をこらせたのか;六四〇年間、本格的な修理を必要としなかった浄土寺本堂 ほか)
著者等紹介
松浦昭次[マツウラショウジ]
昭和4年(1929年)、静岡県藤枝市生まれ。17歳で父の跡を継いで宮大工の世界に入り、以後50年以上、全国各地の国宝や重要文化財建造物の保存修理工事に従事する。国宝5ヵ所、重要文化財27ヵ所の修理に携わり、文化財専門の最後の宮大工と言われる。平成11年6月、「技術者の人間国宝」(正式名称は「選定保存技術保持者」)に認定される。73歳を超える現在も、山口県防府市の周防国分寺金堂の保存修理工事を、棟梁として指揮している
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