宮大工と歩く千年の古寺―ここだけは見ておきたい古建築の美と技

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396611736
  • NDC分類 702.17
  • Cコード C0095

出版社内容情報

[祥伝社販売部宮島オススメの一冊]旅先でただ漠然と見ていた寺院が違って見えてくる。秋の旅行前に一読して欲しい一冊です。

内容説明

たとえば法隆寺の大伽藍の前に立ち、その壮麗さに圧倒される。ではどこがどう素晴らしいのかと問われると、うまく説明できない。建物を構成する一つ一つの部分に先人の知恵が詰まっているのはわかるのだが、どこがどのようになっているのか。そんな疑問を、本書は明解かつ見事に解き示してくれるのである。

目次

1章 法隆寺を歩く―「一〇〇〇年のヒノキ」が支える木造建築の原点(お寺に行ったら、まず何を見るべきか;宮大工生活五〇年で教えられたこと ほか)
2章 華麗なる「平安時代」を歩く―やさしく日本的な「軒反り」の美(京都では郊外にいい建物が多い;平安時代の建物は、なぜ「日本的」なのか ほか)
3章 技術の粋、多宝塔を歩く―「丸い胴」はどう造られたか(中世建築に、数多く巡り合えた幸せ;「折衷様」は高い技術がないとうまくいかない ほか)
4章 湖東三山と山寺を歩く―山と一体化した「自然美」を楽しむ(平地にあるお寺の楽しみの一つ;山寺ならではの伽藍配置の面白さ ほか)
5章 のびやかな「中世」瀬戸内を歩く―私が愛する創意工夫に富んだ古建築(瀬戸内では、なぜ自由に創意工夫をこらせたのか;六四〇年間、本格的な修理を必要としなかった浄土寺本堂 ほか)

著者等紹介

松浦昭次[マツウラショウジ]
昭和4年(1929年)、静岡県藤枝市生まれ。17歳で父の跡を継いで宮大工の世界に入り、以後50年以上、全国各地の国宝や重要文化財建造物の保存修理工事に従事する。国宝5ヵ所、重要文化財27ヵ所の修理に携わり、文化財専門の最後の宮大工と言われる。平成11年6月、「技術者の人間国宝」(正式名称は「選定保存技術保持者」)に認定される。73歳を超える現在も、山口県防府市の周防国分寺金堂の保存修理工事を、棟梁として指揮している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へへろ~本舗

4
やはり行きたい法隆寺。この本をガイドブックにして色々な建築物を見てみたい。現代建築物は時と戦うもので、中世の木造建築物は時を味方にし経年化すらも考えに入れて建てたものというくだりがあったが、納得。中世の大工は自分で考え腕を磨いていたが、江戸以降はマニュアル本らしきものがでてきたりしたので木造建築が衰退してきたともあり、何でもだけどマニュアルは諸刃の剣だと思った。映画「鬼に訊けー宮大工西岡常一棟梁の遺言」を又、みたくなってなった。2016/11/05

ルアット

4
奈良、平安、鎌倉時代の大工たちが寺社の建築にたいしてどれだけこだわっていたか。宮大工ならではの視点から、軒の反り、垂木、斗栱など細部への凝りかたの説明で古寺の建築の素晴らしさが伺われた。、今まで京都、奈良の古寺へはいろいろ行ったことがあるが、そんな細部まで観察したことがなかったので、もう一度観て回りたい気になった。2014/11/12

Kazuo Ebihara

0
宮大工シリーズ第2段。 京都の平等院、滋賀の石山寺、尾道の浄土寺など 自らが修復に関わった寺社を中心に 34棟の古寺について解説した。 平安、鎌倉、室町時代。 この時代の木造建築物が現存し、見ることが出来る。 古代檜の持つしなやかな耐久性。 それを活かす大工の技術。 直線の木の組合せが生み出す セクシーな曲線の造形美。 今日は、広島県福山市で仕事。 昨年、川沿いに建つ 1200年の歴史を刻む明王院を訪れた。 ここには、宮大工の名人西岡常一が修復した 国宝の本殿と五重塔があった。 2013/09/15

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