質素なドイツ人のゆとりある生活

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396611453
  • NDC分類 302.34
  • Cコード C0095

出版社内容情報

なぜ、ここドイツでは人が楽になるのだろう?

緑あふれる街並み。ゆったりした生活リズム。
国民全体がしっかり取る長期休暇。
入試がなく、のびのび遊び回る子供たち。
すべてに自然な振る舞い──。

ドイツに暮らしていると、自分がラクになっていくのを感じる。
23年ぶりの留学生活で感じたことを一言で言うと、
それはドイツ人の暮らし全般に流れる「ゆとり」である。
最初の留学から二三年たったいま、二〇年近く日本で教師の仕事に携わってから、改めてドイツを見ると、学生時代には気付かなかったものが見えてくるように思う。
日に日に変わる日本の教育現場、様々な問題を抱える教育現場から外に出て、ドイツ社会の中で深呼吸したとき、私の目の中に入ってきたものとは、何か。
ドイツの人々との語り合い、街で出会った出来事などをとおして、考えさせられたこととは。そして教師としての今までの自分を反省させられたものとは。
それらを、これから綴っていきたいと思う。

【著者紹介】
1954年、神奈川県生まれ。横浜国大教育学部音楽科卒。在学中にベルリン教育大学に留学。その後、小、中学校の教師を務めた後、横浜国大大学院教育学研究科に進む。大学院修了後、1984年より神奈川県の県立高校で、音楽教師を務める。 1999年より学術研究休職をとり、ハンブルグ・コンセルヴァトワール(音楽院)に留学。専攻は声楽で、おもにドイツリート(歌曲)を学ぶ。 23年ぶりのドイツで見たこと、感じたことを綴った本書が、初めての著作となる。音楽教育学会会員。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

できるだけ

10
図書館で目に止まったので。平成14年の刊行の本なので15年以上前のお話。最近の日本の生活環境や考え方が少しドイツに近づいたかな。ってくらい文化の差、考え方、捉え方の差を感じた。どちらがいいとかはないと思うけど、個人的にはドイツのやり方の方が面白そうでノビノビとやっていけそうと思える。こんな感想書きましたが、本書はすごい緩やかに優しさが感じられる本です。2019/08/14

nafko

8
20年前に出版された本なので、現在のドイツとは事情が少し異なりそう。でも、その人個人を大切にする姿勢は変わらないのかも。自分にも他人にも失敗に寛容で、無理強いをしないやり方は、見習いたい。2022/11/09

Hirouch

8
ドイツ人、特に日常生活の価値観について知りたくて読みました。題名から想像していたのとは違い、個人的な日記のような感じで、具体的なエピソードや個人が沢山出てきます。その分内容は身近に感じられました。ユーロ通貨が導入されていない頃の話ゆえ今のドイツとは違うだろうなと思いつつ、文化を守ることに熱心なドイツ人のことだから案外ほとんど変わっていないのかも。日本と比べてドイツが圧倒的に暮らしやすいとは思いませんが(結局個人の好みの問題かと)、自分には合うかもしれない、とは思い、ドイツで暮らすのが楽しみになりました。2015/10/15

Humbaba

8
人は,それぞれに違っている.他の子どもができたとしても,自分の子どもが同じようにできるとは限らない.違っているからこそ,小さい頃から何かを押し付けるのではなくて,自発的にやりたいというまでは自由にさせることが大切になる.2013/02/18

星辺気楽

5
日本人の勤勉さがどうしても「金目」にあるように思えるような、ドイツ人の勤勉さに感心しました。2017/05/28

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