出版社内容情報
誰のための、何のための、「援助」なのか!?
「まさか、ここまで!」──本書で明かされる衝撃の事実
●103億円のODA施設で、風俗営業ばりのサービス
●日本からの中国向けODAは、積もり積もって総額すでに6兆円
●中国ではエリートでも、日本のODAをまったく知らない
●あくまでも「もらって当然」という中国の高飛車な態度
●工事がストップしたままの世界一のノッポビルに、何があったのか
●日本のODAでインフラ整備、恩恵に与(あず)かるのは英米企業
●日本のODAにタカった大物政治家の子弟たち
●有力者に競ってワイロを差し出した日本企業
●上海に見る戦略なき日本の「マネー敗戦・中国版」
「目の前に広がる巨大な更地の空間を前にして、私が考えこまざるをえなかったのは、ODAの理念とか哲学以前の問題だった。
ODAを、金をばら撒くばかりでちっとも有効活用されていないのではないかという批判は強い。だが、この上海のインテリジェントビルは、ばら撒きですらない。そもそも立っていないのだから。」 (本書第三章「上海の冷たい雨」より)
目次
第1章 103億円の惨状―風俗営業の場と化した「日中友好」のシンボル
第2章 そもそも中国ODAとは何か?―誰が、いつから、何のために
第3章 上海の冷たい雨―上海環球金融センタービルの工事中断に、何があったのか?
第4章 ODA3兆円の闇―日本のカネに寄生した大物の子弟たち
第5章 中国は、日本のODAをどう見ているか?―中国政府発行の本で、ついにわかった中国の本音
第6章 戦略なき日本の「マネー敗戦・中国版」―アメリカのしたたかさ、あまりにナイーブな日本
第7章 接近する米中、そのとき日本は?―ODAを、外交カードとして有効活用するために
著者等紹介
青木直人[アオキナオト]
1953年、島根県生まれ。中央大学卒。フリージャーナリストとして、中国・朝鮮問題の取材と分析を専門とする。中国語と英語に堪能で、独自の人脈と幅広い取材網を持ち、その情報は、一流企業の与信担当者からも、高い評価を得ている
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