出版社内容情報
〈いま、なぜ龍馬なのか!?――決断力、行動力、勇気、気概、国際感覚、家族愛…いま、日本人に最も求められているものが、ここにある。60年ぶりに新発見の手紙も収録〉司馬遼太郎氏は生前、龍馬の手紙からは「精神の肉声」が聞こえてくるようだと評した。現存する龍馬の手紙は140通足らず。それらは薩長同盟から大政奉還にいたる維新の仕掛け人としての貴重この上ない、生々しい証言である一方、家族に宛てた手紙には、やさしい龍馬の等身大の素顔が映し出されている。日本が行き先を失って混迷する今日、今一度。龍馬の「肉声」に耳傾けたい。 (祥伝社販売課大胡田オススメの一冊)幕末の英傑・坂本龍馬が遺した手紙から、龍馬とその時代が見えてくる。新に発見された一通の手紙も含む。
内容説明
本書では、現存する龍馬の手紙百三十余通と、重要文書の中から二十四編を選び、時代背景を織りまぜて、やさしく読み解いた。
目次
プロローグ 「龍馬の手紙」と、司馬遼太郎
1章 “志士”龍馬の誕生―脱藩後、勝海舟に弟子入り、実家の跡取り問題に頭を痛めつつ、志士との交友を深める龍馬
2章 薩長同盟の生き証人―歴史的同盟の立役者として、木戸の手紙に朱筆裏書き、寺田屋での遭難事件から、幕長戦の観戦絵日記まで
3章 お龍との新婚旅行報告―寺田屋での遭難、お龍との結婚と新婚旅行、幕長戦に参加、激動の一年を家族に報告した三通。胸襟を開く素顔の龍馬
4章 海援隊と、いろは丸事件―資金調達、隊内の雑事に追われる龍馬、紀州藩相手の補償交渉でその面目躍如
5章 大政奉還、そして忍び寄る凶刃―時代の扉は開くのか、情況はいよいよ大詰め、一方、龍馬の身には確実に危険が迫る。宿替えを薦められる龍馬
エピローグ 龍馬の死と、二十一世紀の日本