感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miyoshi Hirotaka
19
母と娘の関係は特別。わが国の「一姫二太郎」という故事成句は女性視点から生まれたに違いない。女の子の方が母親を早くから手助けするという期待が込められていることからも想像がつく。母にとって娘は分身。その成長は二度目の人生を生きるようなもの。一方、娘の成長とともに自分の役割が変わり、精神的自立で別れを迎え、寂しさを感じる。親子の関係は、友達同士の関係に変化する。男親にはない豊かな心の世界が、易しい文章で語られる。それもそのはず。作者のスーザン・シューツは、とりわけよくメッセージカードにその詩が引用される一人。2018/02/21