縦に書け!―横書きが日本人を壊している

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  • サイズ B40判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396440053
  • NDC分類 810
  • Cコード C0095

内容説明

日本語の核心は“縦書き”にあり!古来、「天」から「地」へ向かう重力と格闘しつつ、縦に文字を書き、言葉を紡ぐことによって日本人の精神は醸成されてきた。日本語を横書きにすることは、英語(アルファベット)を縦に綴るのと同じ「愚」である。だが、その愚行が世を席捲したいま、日本人の精神は荒み、崩れつつある。その最大の犠牲者は、言葉を習得途上の子どもたちである。パソコン、ケータイ=ネット社会に狙い撃ちにされる彼らは、日々見えない血を流している…。「改革」の名の下に暴走する現在の日本を、人間と言葉の根源から見据えた警世の書。気鋭の論客が放つ緊急提言。

目次

第1章 言葉が力を失った社会(酒鬼薔薇少年から長崎県佐世保小六殺人まで;神と悪魔の間で分裂している人間の精神;価値の不定、浮動化 ほか)
第2章 「日本」とは「日本語」のことである(日本語は世界でも特異な言語である;漢語(漢字)と和語(仮名)の二重言語国家
日本語は中国の植民地語 ほか)
第3章 「縦書き」こそが精神を救う(縦書きをなくそうとした占領軍;丸文字とシャープ文字;混乱を極める封筒の表書き ほか)

著者等紹介

石川九楊[イシカワキュウヨウ]
昭和20年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。書家。京都精華大学教授・文字文明研究所所長。平成3年『書の終焉―近代書史論』でサントリー学芸賞、14年『日本書史』で毎日出版文化賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

8
ふーん。2014/01/04

わびすけ

4
縦に書いてこその日本語、特に平仮名は縦に書くと美しくなるという内容から、ケータイやPCへの批判も書かれている。飛躍的な話になるところも多いが、縦書きの素晴らしさを再認識させられる。2013/11/04

伊豆倉翠

2
第三章の「縦書き・横書き・パソ書きの違い」について、『パソ書きは、決意と共に明るい展望と具体的な目標が綴られ』『明るいトーンになり』『結びが「……」で終わりがち』と書いてあって、「うわ、これ、私のことか…!?!?」と思って背筋がものすごい勢いでヒヤッとしました…。大学入りたての頃に、ブログでめちゃくちゃ偉そうな事書いてたのを思い出してしまった…。  これからは紙に文字(日本語)を書くときは、を縦に書くよう、意識するところから初めてみようかな2017/01/10

gumiko

2
筆者の考えはいささか極端とも感じたけれど、おおよそ納得。 インターネットを利用するようになってから、深く思考することが少なくなったと自覚はしていたのでドキリとした。 2010/01/10

skr-shower

1
PCも筆も道具ではあるが、日本語(特に平仮名)は縦書きに方が美しいことは確か。精神性については、頷けること・反発を感じる事両面あり。 2017/10/13

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