出版社内容情報
“一字”の指南を願う者、
“青い墨”を探し求める者、
“弁才天”の遺言を託す者――
伝えたい言葉からたった一つ。
様々な「想い」を抱えた依頼人に、
心が視える筆耕師が救いの“言葉”をおくる。
感涙の人情時代シリーズ第三弾!
筆耕師数馬の書に惹かれ、古着屋の長男月彦が教えを乞いにきた。美しい字を書きたいという真っ直ぐな思いに応え、数馬は指南する。筋はよいのに自らの手跡に納得できぬ月彦は、数馬の墨色に“違い”を見出す。墨を譲ってほしいと懇願する月彦。だが、その古墨は亡き兄の大事な形見だった。物悲しい月彦の字に触れた数馬は、彼が色を判じられない事情に気づき……。
【目次】
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- 評価
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
71
だんまり堂の新作は『一文字の想い』好いね~麻宮さん今回も実に良い。カバーイラストも全てがギュッと描かれていてそこも好きだ。考えるまでもない。自分はおりんを好いている。くぅ!きた、きた、来ましたよ~朴念仁・数馬が自分の心に正直に。とは言え、そこから先はまだまだ先の楽しみで(笑)今回は特に三話目の話が心に残る。やっぱり子どもを描かせたら最強だわ麻宮さん。そして、スミ婆・・あぁ、すぐに次が読みたいシリーズの三だった。2026/04/29
タイ子
28
第三弾。読み終わって改めて表紙を眺めれば、なるほどな状況が蘇ってくる。数馬が初めて出席した書画会でさすがの書体を披露したおかげで好評を博し仕事の話も舞い込んだり、1人の少年が一字書の指南にやってきたり忙しくなる。一字書の意味の深さ、一字が表す心の深層心理が美しい。逆にある文字に手を触れて感じる人間の醜さも悲しい。遺言書の代筆を依頼された数馬と弁才天を巡る商家の兄弟の争い。ガンちゃんの画才に惚れ惚れ。りんさんと数馬の想いは伝わるも成就するのはいつの日か。その時に書くラブレターにスミばあを使って欲しいな。2026/04/29
aki
23
楽しみな筆耕屋シリーズ第3弾。今作は兄弟間に起こる、思いやり、憎しみ、劣等感等、依頼人が心の内に抱えている想いを、声を失った筆耕屋・数馬が、その依頼人の書く文字から読み解いていく。なくてはならない存在の姪の春佳も9歳になり、益々賢く達者な口ぶりで数馬の名バディ役が心強い。弟への想い、子への想い、親への想いと様々にあれど、近しいが故に言えない想いは何とも切ない。おりんとの距離も段々と近づいてきてはいるけど、この辺はもどかしいったら。"この世には言葉にしなくてもいい思いもある"に込められた数馬の想いも胸アツ。2026/04/09
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