出版社内容情報
あたし以外、全員、猫族。
町娘のお糸が仕えるのは
鈴江三万石の奥方さま(猫)。
四方八方から魔の手が忍び寄り、
鈴江の地は、ひとの手も借りたいほどの大騒ぎ!
世情、人情、猫情(?) もっと!てんこ盛り!
大人気、抱腹絶倒時代小説第2弾!
大店の一人娘、お糸が奉公に出ているのは鈴江三万石の江戸屋敷。腰元は猫、上臈は虎という、一風変わった仲間とともに、唯一の〝人族〟として猫の奥方さまに仕えている。だが、平和を絵に描いたような鈴江の地に、近頃なにやら不穏な噂が。公儀に目をつけられたとか、乗っ取りを画策されているとかいないとか。真相を確かめるため、お糸らは探索に乗り出すが……。
内容説明
大店の一人娘、お糸が奉公に出ているのは鈴江三万石の江戸屋敷。腰元は猫、上〓(じょうろう)は虎という、一風変わった仲間とともに、唯一の“人族”として猫の奥方さまに仕えている。だが、平和を絵に描いたような鈴江の地に、近頃なにやら不穏な噂が。公儀に目をつけられたとか、乗っ取りを画策されているとかいないとか。真相を確かめるため、お糸らは探索に乗り出すが…。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年、岡山県生まれ。青山学院大学を卒業後、小学校講師を経て作家デビュー。「バッテリー」シリーズで野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞。『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
78
続編が出ようとは。今回もあさのさん、どこまで飛ぶんだとうくらいとんでます。前作をほぼ忘れていたけど、それはそれは、これはこれということで。鈴江藩江戸屋敷の女中として奉公している呉服屋の娘・お糸。そこに藩をゆるがす大問題が起こる。鈴江藩が乗っ取られる?!敵方に密偵作戦に選ばれたのがお糸。何せ、お糸以外の奥方、お女中はみんな猫と虎なのだから、相手方の警護犬にバレちまう。敵方に入り込んだお糸の前に現れたクセのある女性たち。ここからひと騒動。弥勒のヒリヒリ感はどこへやら、はっちゃけ気分のあさのさん、面白いにゃん!2024/11/09
はにこ
64
前作で狐の陰謀に勝った鈴江藩。またもや鈴江藩を脅かす陰謀か?お糸が間者として送り込まれるが。という展開。あさのあつこ先生の他の時代ものと違ってコメディタッチ。珠子、三嶋、おかか、おさけ、そして権太郎。ワイワイやってるのが微笑ましい。お松さんとこの丸ちゃんも可愛い。今回も上手く解決して良かったね。三嶋は嫁に行かなそうねえ。気軽に読めて楽しかった。2025/06/12
10$の恋
20
前作「にゃん!」の続編もあさのあつこさんは遊び心満載で非常にリラックスしておられる♪鈴江藩江戸屋敷に女中奉公するお糸(人)は器量よしの気立てよし、藩主の奥方"珠子"(姿は人だけど猫)のお気に入り。日々楽しくお勤めをしていたが、鈴江藩を乗っ取るために"ある藩"が間者を入れたとの情報が。えらいこっちゃ!鈴江藩の危機!さてそこで一肌脱ぐお糸。猫族・虎族・狐族の化身と人間が入り乱れての遺恨合戦。大袈裟じゃなく本文の半分は「お糸」の爆笑独り言だが、よくそれに乗っけて"お家騒動すとぉりぃ"を書けたもんだにゃあ😸。2025/06/20
らび
19
もうすっかり前作を忘れてしまったのですがこんなにドタバタで取り留めのない内容でしたか?これは物語を楽しむのではなく軽妙な喜劇かしら?まあ軽く読めて何も残らないとしか言えませんが無駄に長いところを削ったら何とかなったかも。2025/01/25
長くつしたのピッピ
17
あさの先生ご乱心かと思うほど、これまでの作風と違っている。とても「弥勒の月」の作者とは思えない軽くて中身がない気がする。前作も同様の感想だつたのに、もしかしてと期待した自分が恨めしい。残念ながら自分には合わなかつた。2025/01/07