出版社内容情報
「感動」を約束する時代小説が、ここにある!
思いのすべてが迸る!
だから、芝居はやめられない
黒衣には黒衣のこだわりが、役者には役者の執念がある。
若手だからって譲れない「舞台」への想い、果てなき道。
畑で大根を盗んでいた文無しは、江戸三座に追いつこうと意気込む鳴神座の狂言作者・石川松鶴に拾われた。狸八と命名され下働きとなるが、実は大店育ちで掃き掃除さえできない狸八は、一座のお荷物に。だが、舞台で大雨を降らせるという松鶴が出した難題を見事解決。自らの生きる道を見出して……。裏方と若手役者が芝居にすべてを捧げる熱気と狂気の物語。
内容説明
畑で大根を盗んでいた文無しは、江戸三座に追いつこうと意気込む鳴神座の狂言作者・石川松鶴に拾われた。狸八と命名され下働きとなるが、実は大店育ちで掃き掃除さえできない狸八は、一座のお荷物に。だが、舞台で大雨を降らせるという松鶴が出した難題を見事解決。自らの生きる道を見出して…。裏方と若手役者が芝居にすべてを捧げる熱気と狂気の物語。
著者等紹介
佐倉ユミ[サクラユミ]
群馬県出身。『応挙の虎、古井戸の月』で2018年度ノベル大賞を受賞し、『うばたまの 墨色江戸画帖』と改題、同作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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み
15
さくさくと♪居場所が見つかって良かったです^ ^続編あれば読みます。2024/04/16
ごへいもち
10
読友さんのご紹介本。面白く読んだ。次へ2025/03/10
kokekko
5
美しい文章を書く作家さんである。しかし毎度構成がうまくない。ツギネの時にもファンタジーを書いていた時にもそうだったので、そういうものだと思えばいいのだろうが、物語を読み始めた時に「こういうオチがくるのかな」と期待する部分を全く回収してくれないのである。グラウンド一周で終わるのではなく四分の三周くらいで終わっている感じ。今回もそうだった。情景描写や江戸時代の芝居小屋トリビアはとてもいいので、ただ文章を読んでいるだけで楽しい時間を過ごせるのはいい。だがそれ以上の楽しみ方ができない。もったいない!2023/11/27
史
4
江戸時代、芝居小屋物語。仕事モノ要素もあるかな。あとちょっとブロマンス。道楽息子が勘当されて拾われて、順風満帆ではない日々の中で、少しずつ少しずつ役割と居場所を見つける。これぞまさしく王道でございましょう。面白かった!2024/07/07
M2
3
面白かった。放蕩の末感動されて行き場をなくした男が新たな居場所、新たな生きがいを見つける様子が清々しくて感動的。弟の心情は描かれてないけど、兄のせいで背負わされた重いものを必死で支えてるんだろうなと思う。弟の様子をこっそり窺う場面は切なかった。この作者さんの話を読むのは初めてだけど、文章が好き。ただ一箇所「なんなら」の使い方だけ違和感があった。2023/12/06
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