出版社内容情報
料理の謎なら私にまかせて
花魁殺しを疑われた友を助けるべく、料理屋女将と岡っ引きの夫婦が奔走する!
彩り豊かな食と切れ味抜群の推理を楽しめる、絶品捕物帖!
深川蛤町で飯屋〈川野〉を営むお純と一帯を駆け回る岡っ引きの弥助。 この夫婦、誰もが羨むほど仲が良い。美味い夕餉を摂りながら、睦まじく日々の事を語り合う。この日は弥助の縄張で起きた凄惨な花魁殺しの話だ。現場に遺された血文字「月千」と菓子と思しき薄茶色の塊。奉行所の誰もが真意を掴めぬ中、お純は食の知識と味覚からある仮説を唱え、事件は思わぬ展開に!
内容説明
深川蛤町で飯屋“川野”を営むお純と一帯を駆け回る岡っ引きの弥助。この夫婦、誰もが羨むほど仲が良い。美味い夕餉を摂りながら、睦まじく日々の事を語り合う。この日は弥助の縄張で起きた凄惨な花魁殺しの話だ。現場に遺された血文字「月千」と菓子と思しき薄茶色の塊。奉行所の誰もが真意を掴めぬ中、お純は食の知識と味覚からある仮説を唱え、事件は思わぬ展開に!
著者等紹介
有馬美季子[アリマミキコ]
2016年『縄のれん福寿 細腕お園美味草紙』で時代小説を志し、心あたたまる料理描写で多くの読者を魅了した。2021年、料理屋を切り盛りする女三代を描いた「はないちもんめ」シリーズで、第十回日本歴史時代作家協会賞“シリーズ賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
82
深川の飯屋「川野」を営む妻と岡っ引きの夫の謎解き物語。妻はかつて借金のかたに吉原に売られていたが、幸いにも遊女にならずに台所仕事をしていた。彼女の料理の腕が見込まれ運よく妾ではなく身請けされ、ある事件が元で夫と出会い今に至る。吉原の仮宅で殺された一番人気の花魁。妻の推理と夫の岡っ引きの腕で犯人探しが始まるのはこういう作品の常なので珍しくはないが、吉原と花魁ものなのでつい読み入ってしまった。妻の食の知識が事件解決の糸口となるが、殺害現場に落ちてる菓子を口に入れるとは…。可もなく不可もない捕物帖でした。2025/05/15
むつこ
25
若い夫婦のあったかほのぼの系の料理小説だと思ったら全然違った。岡っ引きの亭主と元・吉原出身の妻・お純は飯屋を営んでいる。え、吉原出身で料理人?それが容姿が悪くて下働きと台所は料理の腕を買われてトントン拍子に去ることができたのだった。このお純の出身地が今でいう仙台とのことでこの土地の料理「ほや」など意外な食材を紹介、お菓子もチラホラ登場、時間があれば夫婦でお酒を酌み交わす新婚であるから仲睦まじい。続編、できるといいな。2024/03/10
ごへいもち
13
なんかイマイチ。深みが足りない気が2024/06/02
みにみに
11
岡っ引きの弥助&飯屋を営むその妻お純とで吉原で起きた遊女殺害事件の下手人を追う。元々吉原にいたというお純の生い立ちもなかなか珍しく、事件のサポートにはうってつけ。現代なら科学的な技術で一発なんだろうけど…と捜査の進みの悪さにちょっと苦笑。まぁ話聞いて回って真相の当たりをつけるくらいしか方法ないもんね。それにしても全体の雰囲気から想像してたよりもだいぶ闇寄りの真相だった。2作目は2人の出会いの事件でこちらの方がありがちだけど好きだったなぁ。シリーズものっぽいので図書館で見つけたら読もうかな。2025/04/13
アカツキ
8
お純は幼い頃に吉原に売られたものの不向きとされて台所に追いやられてから色々な出会いがあり、今では岡っ引きの夫を持ち、美味いと評判の飯屋を営んでいる。ある日、お純は夫から妓楼の家宅で花魁が殺された事件を聞く。そこはお純が勤めていたところで…。長編1作、短編1作。長編はイマイチ。登場人物も真相も素材は良いのだけど、全体的なまとまりがちょっと…という感じ。短編はお純が夫と結婚するまでを書いた前日譚。出来過ぎな話だけどテンポ良く進むので楽しめた。2024/08/05
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