出版社内容情報
産業誘致、防災、オリンピック……
真山仁が鋭く描きだす本物の“復興”とは?
東日本大震災から12年、阪神・淡路大震災から28年
ふたつの被災地がともに抱える葛藤を描く三部作、完結!
東日本大震災で被災した遠間第一小学校で応援教師として勤務した二年を経て、小野寺徹平は神戸へ戻る。自らも妻子を亡くした阪神・淡路大震災を語り継ぐNPO活動に奮闘する小野寺だが、復興の名の下に生じた歪み、けして癒えない傷と向き合う日々は続く。一方、遠間では復興五輪、産業誘致など新たな葛藤が生まれていた――。ふたつの〝震災?をつなぐ感動の物語。
内容説明
東日本大震災で被災した遠間第一小学校で応援教師として勤務した二年を経て、小野寺徹平は神戸へ戻る。自らも妻子を亡くした阪神・淡路大震災を語り継ぐNPO活動に奮闘する小野寺だが、復興の名の下に生じた歪み、けして癒えない傷と向き合う日々は続く。一方、遠間では復興五輪、産業誘致など新たな葛藤が生まれていた―。ふたつの“震災”をつなぐ感動の物語。
著者等紹介
真山仁[マヤマジン]
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タルシル📖ヨムノスキー
26
自身は阪神淡路大震災で被災し、東日本大震災直後から2年間、被災地の小学校で旋風を巻き起こしたまいど先生が主人公の第3弾。今回のテーマは「真の復興とは?」。なかなかセンシティブな話で、上手い答えが見つからないけれど、「復興五輪」はさすがにどうかと思ってはいました。結局コロナで1年延期になり、そんなスローガンがあったことすら忘れてしまったのは多分私だけではないと思います。復興と銘打ったショッピングモールもなんだか違うような気もするし…。成功だけではなくて失敗をきちんと伝えていくというのはなるほど確かに。2023/01/15
kaikoma
3
主人公のキャラクターが、前の2作品から変わったというか、薄まってしまいましたかね。若さが売り物の年齢では無い所、震災被害に焦点を当てるが故の2箇所が舞台になった所が原因でしょうか。どうあれ、災害は風化させない事が大切だと改めて感じます。2025/04/04
ぱぱみんと
3
人々に訴えたい最後の結論が「失敗をまとめて後世への教訓に」・・これは深い。著者の魂の叫びなのか。2023/08/27
tt
2
風化させず、いかに生き抜くか、これからも考えていきたい。2023/07/23
Wadachan
1
「いのちを守るために自分はどう行動するか」、大変重要なテーマです。これから絶えず考えていきます。2023/04/03