出版社内容情報
松嶋智左[]
著・文・その他
内容説明
運転手が所持していたのは、極めて精巧な偽造運転免許証だった―運転免許センターに異動して間もない野路明良は、新設された黒バイ捜査隊の訓練も担っていた。その黒バイが追跡した不審車両が事故を起こしたことから偽造が発覚。直後、センター係長が庁舎から飛び降り重体に。内部の組織的犯行を疑う野路が、独自に調査を始めると、彼の前に謎のバイク集団が現れる!
著者等紹介
松嶋智左[マツシマチサ]
大阪府出身。元警察官、女性白バイ隊員。退職後小説を書き始め、2005年に北日本文学賞、06年に織田作之助賞を受賞。17年、『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
80
前作の事件で姫野署は閉鎖。野路巡査部長は運転免許センターに異動。元白バイ隊員の野路には格好の場所。技能試験監督の職の中で出会う黒バイ捜査隊という新しい隊員たち。そんな時、不審車両の事故の中、偽造免許証が発覚。免許証を作成できるのは免許センターの中でしかも限られた職員のみ。係長の飛び降りが起きたり、発砲事件が発生したり、全ては偽造免許に関係するのか?黒幕は誰だ、真犯人の登場までを期待させながらの展開。野路の淡い恋心と切ない胸中がスパイスの役割を。今回もバイクの超絶な腕前を披露。次回も楽しみなシリーズ。2022/09/29
えみ
66
これに関しては白黒どちらでも構わない。警察官としての誇りと責任を胸に、使命を全うできるのならば!白バイ隊、黒バイ捜査隊…風を切り裂くようなスピードと障害物さえものともしない超越した巧みな技術、ただ只管にカッコイイとしか言いようがない。元白バイ隊員で全国大会優勝経験者、しかし後輩の運転する車に同乗しているときに事故に遭い手に障害が残り、色々あって今は運転免許センターに異動した野路。そこで起こった運転免許証偽造事件。バイクで追跡したのは謎のバイク集団。エンジン音、そして凄まじいブレーキ音、野路の覚悟に高鳴る!2023/03/05
さっこ
65
野路明良シリーズ第2弾。姫野警察署開署準備室から運転免許センターへ異動になった野路。新設された黒バイ捜査隊が追跡した不審車両が事故を起こしたことから極めて精巧な偽造運転免許証事件が発覚する。センター内で事件が起き、過去を消して新しい人生を歩みたい男たちと、野路たち警察官の戦いが始まる。最初の方は少し免許センターのお仕事の話が長かった。2022/11/13
papako
51
黒バイの設定は、正直微妙ですが、偽造免許証が見つかって犯人に迫るストーリーは面白かった。あと、免許センターの監督する警察官の心構えみたいなところが興味深かった。しかし野路が想いを寄せた深雪のあっけない退場は残念。次が出ても読むけど、あんまり人は殺してほしくないな。2022/11/29
ノンケ女医長
41
鳴り物入りで発足した、黒バイ捜査隊。隊員は9名で、警務部警務企画課に所属という、異色の部隊。幹部からは、あまり歓迎されていないらしい。タイトルや表紙にもその言葉が使われているのに、存在感が発揮できていない。白バイと、捜査対象のバイクの方が圧倒的に躍動感がある。これなら、新しい組織をわざわざ作るのではなく、従来の交通機動隊をしっかり教育すればいいだけではと、着想に疑問。運転免許センターの見取り図も、流れを理解する上で必要性は乏しいのでは。殉職となった警察官へ哀悼の意も感じられず、残念である。2024/05/06
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