出版社内容情報
宝の在り処か、殺人予告か、それとも――?
見知らぬ男に託された錦絵の謎。
そこに描かれた十二支の正体とは?
剣一郎の推理が冴えわたる!
「馬と猪に目を向けるように」青柳剣一郎は、見知らぬ男から錦絵を託された。そこには黄金の茶釜を囲む羽織姿の竜、頬被りをした猿など十二支の動物が描かれていた。直後、なぜか男は姿を晦ましてしまう。同じ頃、二人の町人が同様の手口で殺された。剣一郎が彼らの名に馬と猪の字があるのに気づくと――男は何者か? 絵に隠された真意とは? 謎に迫る中、新たな殺しが!
内容説明
「馬と猪に目を向けるように」青柳剣一郎は、見知らぬ男から錦絵を託された。そこには黄金の茶釜を囲む羽織姿の竜、頬被りをした猿など十二支の動物が描かれていた。直後、なぜか男は姿を晦ましてしまう。同じ頃、二人の町人が同様の手口で殺された。剣一郎が彼らの名に馬と猪の字があるのに気づくと―男は何者か?絵に隠された真意とは?謎に迫る中、新たな殺しが!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
155
青痣与力シリーズの第56弾!剣一郎の屋敷に届いた謎の錦絵。描かれた十二支は何を指しているのか・・今回は最後までじっくりと読まされた。剣一郎に今回も長谷川が難題を押し付けるのがどうにも気に入らない。お奉行の名を出せば逆らわないと?もう私の怒りの矛先はお奉行にも向かっちゃう(笑)だが、錦絵の曰くと長谷川の難題が交差して、ラストはスッキリするのがこのシリーズの最近のお約束のようだ。2022/01/25
やま
74
十二支の中に謎が隠されて…。青痣与力こと南町奉行所風烈廻り与力・青柳剣一郎の活躍を描いた物語です。此度は、奉行の内与力・長谷川四郎兵衛から青柳剣一郎に、旗本・大貫佐賀守の屋敷から千両はするという天目茶碗「芝夢」が盗まれ。それを次回茶会までに探し出してほしいと命じられる。その頃、剣一郎の所に畳職人の丑松から十二支の絵を描いたものが届けられる。剣一郎が調べて行くと描かれた十二支は、今回の「芝夢」の盗難に何らかの係わりがあることが分かってきます。🌿続く→2022/03/18
とし
71
風烈廻り与力・青柳剣一郎「隠し絵」56巻。剣一郎の屋敷に届いた擬人化された十二支の錦絵と旗本屋敷の土蔵から消えた天目茶碗の謎。今回内与力の長谷川四郎兵衛からの無理難題を押し付けられた剣一郎が謎に挑む。大助が随分と頼もしく感じました。 2022/04/19
Abercrombie
6
作者、太助にそばくらい喰わせてやってくれよ!(そこだけが気にがかり) 主人公の許に届けられた連続殺人事件に関わる、擬人化された十二支の絵と、旗本屋敷の土蔵から消えた天目茶碗の謎。解決に至る過程はやや冗長に感じたけど、結末はスッキリ。主人公と太助はかけがえのない相棒となりつつあるのが微笑ましい。2022/02/10
犀門
3
No.038★★★★☆十二支の絵の中に謎解きを忍ばせるなんて少々凝り過ぎの感が…。2022/05/27
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