出版社内容情報
「女副署長」シリーズの著者が贈る新警察小説
事件は新庁舎で起きている!
元白バイのエース・野路が前代未聞の大犯罪に挑む!
巡査長野路明良は、「開署準備室」の総務担当に配された。姫野署開署に向け、最終確認を行なう臨時部署だ。彼は白バイ隊のエースだったが、怪我で異動になり、自棄になっていた。準備も終盤となり、突如、不審事が。発注外の大型什器の搬入、防犯カメラの誤作動……さらには野路の警察学校時代の恩師が襲われ――開署目前に一体何が?
警察の威信をかけ、野路の反撃が始まる!
内容説明
巡査長野路明良は、「開署準備室」の総務担当に配された。姫野署開署に向け、最終確認を行なう臨時部署だ。彼は白バイ隊のエースだったが、怪我で異動になり、自棄になっていた。準備も終盤となり、突如、不審事が。発注外の大型什器の搬入、防犯カメラの誤作動…さらには野路の警察学校時代の恩師が襲われ―開署目前に一体何が?警察の威信をかけ、野路の反撃が始まる!
著者等紹介
松嶋智左[マツシマチサ]
大阪府出身。元警察官、女性白バイ隊員。退職後小説を書き始め、2005年に北日本文学賞、06年に織田作之助賞を受賞。17年、『虚の聖域 梓凪子の調査報告書』で島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
92
元日本初の女性白バイ隊員だった松嶋さん。今回はその経験が存分に生かされており、それらを含めて面白い作品になっていた。そもそも新しい警察署の開署前からの話なんてこれまで読んだことがなかったのでそれも新鮮。新警察署の総務担当になった野路。以前は優秀な白バイ隊員だったが、事故で止む無くここに配属。開所式を控えての署内。一方で、白骨遺体が見つかった他部署の事件。交わりそうのない2つの事象が次第に交差していく展開が面白い。登場する署内の人物像の描き方もいい。白バイシーンや犯人との攻防戦にハラハラ。シリーズ化を期待。2021/10/05
ma-bo
79
松嶋さんの作品は初読み。白バイ隊員のエースだった野路は、怪我で新設署の開署準備室の総務部に異動になり自暴自棄になっていた。開署式を迎え不穏な事が起きる署内と、山中で見つかった白骨死体が、過去の現金強奪事件の共犯者と思われる。そして警察学校時代の恩師が襲われる。関係ないと思われた点と点が繫がっていく後半はスピード感があり面白く読めました。著者は日本初の女性白バイ隊員なんですね。2021/12/10
さっこ
76
白バイ隊のエースと称された野路巡査長。事故により白バイ隊から外され、市町村合併により新設される「姫野署」の開署準備室に移動させられる。山中から男性の白骨遺体が発見されたことから、過去の現金強奪事件との係わりが浮かび上がってくる。開署日のセレモニーに向けて不穏な動きが加速していく。事件があまりにも無理筋で壮大すぎて何だかちょっと。でも後半の白バイのくだりはかっこよかった。2021/12/16
papako
73
結構読んでる作者の作品。面白かった!白バイ競技会優勝者で、事故が原因で現場を離れた野路を中心に物語はすすむ。新しい警察署が開署するまでの数日前に白骨死体が発見され、12年前の現金強奪事件が動き出す。白骨死体、警察署の不審な人影、警察学校教官襲撃など、ひとつひとつが見事に収束してラストに大事件に!そして野路が事故から警察官としてきちんと立ち直るラストはなかなか。他の白バイ小説よりアクロバティックだけどありそうなシーンはハラハラしました。作者は群像パニック小説がスタイルになりつつある?シリーズ化期待です。2021/12/27
きりん★
49
市町村合併により新しくできる警察署の、開署準備として配置された元白バイ隊員野路。新しい署なんてワクワクかとおもいきや、結構大変。そんな中発見される白骨遺体。バタバターーと一気に読み終えた。白バイを絡めたミステリーで面白かったけど、最後バタバタだったような。松嶋さん元警察官だけあってリアリティあっていつも楽しめる😊2023/01/12