出版社内容情報
町娘のお糸が仕えることになったのは、鈴江三万石の奥方様。
その正体は……なんと猫?
人情、猫情てんこ盛りの抱腹絶倒、時代小説!
幼い頃から妖かしが見えてしまうお糸は、鈴江三万石の江戸屋敷に奉公に出ることになった。正室の珠子に仕えるものの、お糸の目に映る珠子は……なんと猫? 聞けば、城主長義に一目惚れし、人間に変化して嫁いできたという。しかし鈴江には権謀術数が飛び交い、長義にも命の危機が!
愛する人を守ろうとする珠子の姿に心打たれ、お糸もともに立ち上がるが……。
『にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳』改題作品
内容説明
幼い頃から妖かしが見えてしまうお糸は、鈴江三万石の江戸屋敷に奉公に出ることになった。正室の珠子に仕えるものの、お糸の目に映る珠子は…なんと猫!?聞けば、城主長義に一目惚れし、人間に変化して嫁いできたという。しかし鈴江には権謀術数が飛び交い、長義にも命の危機が!愛する人を守ろうとする珠子の姿に心打たれ、お糸もともに立ち上がるが…。
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年、岡山県生まれ。青山学院大学を卒業後、小学校講師を経て作家デビュー。「バッテリー」シリーズで野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞。『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。児童文学から、ミステリー、SF、時代小説など幅広いジャンルで活躍している。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
80
信頼関係の積み重ねのような描き方がされていないせいか物語の展開が拙速で猫姫を好きになる主人公を独り善がりな小娘としか受け取れない。少女漫画じゃあるまいしその表現全てが乙女チックな夢見る少女のようで、姫の宿敵に対する彼女の憤り方すら大袈裟に空回りして見える。とにかく物語の至るところが感傷的でとっちらかっていて字面だけ頑張っているように思えてならない。深刻な成り行きもおちゃらけた会話で迷走するし、最後は人間の御家騒動を妖弧とのバトルに転換してしまう。にゃんとも肌が合わない物語だった。2022/02/08
はにこ
57
時代小説だけど、めちゃライトで読みやすい。猫が好きだから読んでみたけど、猫好きを喜ばせるポイントはそんなに無かったかな。でも人と猫という種類を超えた二人の愛情にほっこりした。お糸ちゃんの不思議な能力が謎だったなぁ。そのあたり教えてくれたら嬉しかったな。続編も読んでみたい。2024/12/08
10$の恋
31
にゃ〜んにゃんにゃん♡にゃんじゃこれ♪猫の化身が主役の時代小説。人間の姿をした猫族の「珠子」が殿様の正室で、これがまた可愛い。ちょいと不思議で長命な猫一族。そこに奉公する天真爛漫で真っ直ぐな気質の町娘のお糸(霊感あり)は、さっぱりと小気味よい性格。筋を要約すれば御家騒動、人間の武家社会に猫族vs狐族が乱れ込む。ところがこれが、ギャグやオチャメな会話がこれでもかってぐらいギッシリ詰まってアハハと口角が上がりっぱなしの私。大いに笑えて楽しみたい人にオススメ!これからは「あさにょあつこ」さんて呼ぼうかニャ?😸2025/04/21
みかんめろん
28
図書館本。著者初読み。お江戸あやかしライトノベル?むしろ児童文学?まぁ楽しいからよし。大商家の娘で霊感の強いお糸が奉公に上がった先の大名家の奥方珠子様はなんと化け猫だった!お家騒動のくすぶる中、愛するお殿様を守るため珠子様は何とするか…恋すれば一直線!健気でひたむきな珠子様の心根にきゅんとします。明るくて軽快なファンタジー。お糸の心理描写には光るものがありました。解釈が現代的で楽しかったです。星3つ★★★2025/02/11
本詠み人
28
あさのあつこさんの時代小説って、もっとダークで重いものじゃなかった???随所に笑いを散りばめた、“ちょっと不思議な(妖猫)一族”の姫と、主人公 豪商の一人娘 16歳のお糸の、江戸屋敷見聞録🐱✨️6000年生きた妖猫 珠子は城主の正室...という、ハチャメチャ設定(笑)そこに行儀見習いで奉公にあがったお糸。鈴江藩三万石の乗っ取りに話が進み...最後までゆるゆると笑顔で読めるライトノベルでした。続編あるなら読んでみたい(笑)です!2024/12/12
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