内容説明
「駿河大納言様のお命を守るのだ」―居合の名手・槇十四郎に将軍家光の弟・忠長暗殺阻止の密命が下った。父の仇を追い求め、修行の旅を続けていた十四郎は、伯父にして幕閣の土井利勝に強さを見込まれ、政争に巻き込まれる。敵は将軍家剣術指南役・柳生家が秘かに飼う“七星剣”。暗殺剣を振るう選り抜きの刺客衆と十四郎が激突する。血湧き肉躍る剣戟が光る傑作!
著者等紹介
長谷川卓[ハセガワタク]
1949年、小田原市生まれ。80年、群像新人文学賞を受賞。81年「百舌が啼いてから」が芥川賞候補となる。2000年には『血路―南稜七ツ家秘録』で角川春樹小説賞を受賞。2020年11月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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jima
6
居合の名手・槇十四郎2023/09/16
sakichi
0
長谷川節がうれしい。2021/12/10
マサオ-
0
前から読みたかったこのシリーズ、版元が変わり書店に並んでいたので直ぐに買って読み始めた。剣豪小説と思って読んでみたが、確かにその通りだったが、表世界(江戸時代の政治の舞台で人、主君でさえ切り捨てて己、又家、一族が生きのびていく)策を考え実行していく。その結果裏世界(実際の決闘シーン)が、描かれていた。娯楽小説とちょっと違っていた。こんなところは、さすが長谷川卓と思った。それと切られた人、細作、刺客が、こと切れるまでのちょっとの間の描写シーンになんともいえない悲しさをかんじさせた。2021/08/11