内容説明
「ネズミの靴も忘れないで持って来てよ」御牧咲は、大学レポートの題材に、十二支にちなむ十一の神社に守られた、こぶし野の街を選んだ。夏休みも終わろうとしているその日、駅に降り立つや“ネズミ”に纏わる不思議な言葉を耳にした咲は、続けて干支がらみの事件に遭遇する。その都度、恩師の矢上教授と推理する意外な真相は?日常の謎が満載の本格ミステリ登場!
著者等紹介
森谷明子[モリヤアキコ]
神奈川県生まれ。03年、『千年の黙 異本源氏物語』で第十三回鮎川哲也賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろりん
16
大学生の御牧咲は、十二支にちなむ神社に守られた、こぶし野の街を題材にレポートを書こうと、親戚宅に滞在。そこで、十二支がらみの事件に遭遇して…。 現在起こっている事件と、地元の伝説が巧妙に絡まり合っているのが面白い。十二支にちなんでいるはずなのに、神社の数は十一だという、この謎かけも深かったです。さらりと読めました。2021/10/31
coco夏ko10角
15
第2弾。御牧咲はレポートのためにこぶし野へ、親戚の家で過ごすが謎や事件が…。矢上教授の出番、思ってたより少なかった。ネズミの靴についてはもっとしっくりくるのが欲しい。2022/02/16
くろねこ
15
あれ、なんかもっとほのぼの日常の謎を期待してたら、途中で殺人事件は起こるし、なんかそれの解決もスッキリしないし、シリーズ1作目があるみたいだし(それは自分のミス)、全体的に思ったのと違った感で惰性で読んでしまった。。2021/08/16
きょん
15
夏休みの課題レポートの為に地方都市の親戚の家に滞在している御牧さんが、郷土史と十二支の絡んだ考察を進めるのが面白かった。途中から現代の殺人事件も絡んできて、ちょっと殺伐とした雰囲気も出てきたけど、割とあっさり解決。2021/08/02
sugar&salt
9
こぶし野町の歴史的考察が面白かった。虎と卯の方の話とか丑の方角にだけ神社がない理由とか架空の地だけど、本当にありそうな話だなーと。2022/08/31
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