内容説明
天城の勘蔵親分を訪ねる、甲州無宿の渡世人・伊三郎。しかし途中の下田街道では土地の一家が旅人に目を光らせていた。昨年下田で起きた押込みで盗まれた千両箱が山中に埋められ、まもなく賊がそれを掘り起こしに戻るという。襲われたのが勘蔵の娘と知った伊三郎は“清水の長五郎”という活きのいい若者と仇討ちに加勢。だが、有象無象の思惑が千両箱に絡みつき…。
著者等紹介
黒崎裕一郎[クロサキユウイチロウ]
1942年、東京生まれ。東京電機大学卒業後、脚本家として「必殺仕事人」をはじめ「木枯らし紋次郎」「銭形平次」など数多くの人気シリーズを手がける。95年『蘭と狗』で第六回時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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