内容説明
内閣官房副長官室―永田町の雑居ビルに、人知れずその組織は存在した。政府与党の足を引っ張る不祥事や不正を秘密裏に揉み消し、尻拭いする汚れ仕事のプロ集団。陸上自衛隊出身の精鋭、武闘派女子の上白河レイは、突然の辞令を受けて副長官室に転属早々、議員秘書の殺害事件に遭遇する。曲がったことの大嫌いなレイが猪突猛進、面従腹背、忖度なしの裏捜査で真実を追う!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yunemo
28
表題につられて、初読み作家さん。官邸御庭番の活躍ということでしょうか。それも陸自から転属されたばかりの武闘派女子上白河レイを中心として、在職中の警察、外務、国税からの出向者との掛け合いもまた味が出てます。。忖度と圧力の存在が政治の世界、とは言え、結局は権力闘争の行く末が、こんな尻拭いの組織がある理由。本作ではこの闘争の果てが首相書官という設定。それにしても上白河の過去から登場させる人物達って意味があったのかな、また武闘派だから、併せ持つエロさだから、魅力をどちらで引き立たせていたのかな、とは素朴な疑問。 2020/11/23
けんけんだ
15
内閣裏官房室というなんとなく想像つく組織に自衛隊から転属してきたすごく強い訳あり女性の活躍。さらっと時間潰しに読むのにはよい。2022/03/03
ニッキー
8
安達瑶の作品にしては、悪漢刑事シリーズよりは、圧倒的に面白さ、エロさにかける。2020/10/03
GOTI
5
★日経新聞「目利きが選ぶ三冊」で☆四つ、選者はほんとに読んでるのかなぁ?疑わざるを得ません。そもそもドキュメンラリー・ノベルかルポルタージュかと思ったら大間違い。裏表紙を見ると「長編サスペンス+エロス」、個人的には「+B級」。著者は新人か駆け出しかと思いきや30冊近く上梓していることに驚いた。内閣官房副長官直下で与党議員のしでかした不始末について忖度、揉み消し、尻拭い、裏取等超法規的措置で“処理"する部署があった。そこに元ヤンキー、その後自衛隊特殊部隊を追い出された武闘派女子が転籍してくる。 2020/11/23
Thinline
4
マンガ倉庫で100円で販売してたのをなんとなく買う。出張の移動用に、良い設定なんだけどストーリーが平べったい感じで不満、100円だったからまぁいいかな。2021/06/11