内容説明
「天狗岳に登ってくれんか」死期の迫る伝説的経営者上尾の依頼で登山動画を撮る便利屋の倉持を、なぜか不審な影が待ち受けていた。一方、元自衛隊特殊部隊員の深江は、未解決殺人の対処に動く警視庁の儀藤から、神出鬼没の殺し屋「霧」の追跡を強要された直後、何者かに襲撃される…。紅く燃える八ヶ岳に、三つ巴の火線が激しく交錯する、傑作バディ・サスペンス!
著者等紹介
大倉崇裕[オオクラタカヒロ]
1969年京都生まれ。98年「ツール&ストール」で小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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aoringo
83
街で便利屋を営む男に舞い降りた一件。壮絶な銃撃戦の上生き残ったのは?山岳小説だと予想してよりも更にハラハラドキドキな展開だった。普段は手に取らないジャンルだけど面白かった。便利屋倉持シリーズで他にも出版されているみたいなので追い掛けてみよう。2023/11/13
えみ
59
巧まざる自然を利用した襲撃。美しい八ヶ岳が鮮血に燃える!殺し屋「霧」と対峙する謎の手練れ揃いの集団。故あってそこに投入された元自衛隊特殊部隊員の類稀なる武術の達人・深江。三つ巴の激しい戦いの中、元探偵で今は便利屋をしている倉持が依頼として請け負った登山撮影によって例に漏れず巻き込まれた!勝者は誰?真の目的は?しがない便利屋、とはいかないらしい。事件が便利屋を放っておかず、全くの予想外な展開で当事者となる。秋の霧に惑わされて、果たして倉持は何を失い何を得るのか。酷烈な死闘に息を呑み、小さな連帯感に息を吐く。2021/07/09
マッちゃま
24
タイトルから連想して秋らしくなったら読もうと待っておりました。1つ前に読んだ氏の作品が3人のヲタクが争う『三つ巴の戦い』でした。本書の帯に書かれた言葉『殺し屋vs元特殊部隊員vs権力者の私兵 三つ巴の死闘』同じ作者による三つ巴作品、プロット的に全く同じパターンなのか?それとも…?そんな厭らしい気持ちも無かった訳じゃあございませんが(苦笑)まあ〜どっちに転んでもハズレはないと踏んで読みました。前と違い先も答えも分からない血で血を洗う殺し合いのハードボイルドミステリ。読み終えて思うのは大倉ミステリは面白い♪2020/10/06
coco夏ko10角
22
『夏雷』の倉持、『凍雨』の深江、そして凄腕の殺し屋…。儀藤、日塔、原田など著者他作品に登場する人も何人か。倉持は引き際を分かってるなぁ。次の『冬華』も面白そう。2021/10/16
スナイデル
22
4.52021/05/09
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