内容説明
年の暮れ、慰安のため箱根に出かけた料理屋“はないちもんめ”のお紋、お市、お花は、横暴な札差・伊東屋と泊まり合わせる。年が明けて江戸に戻ると、奇遇にもはないちもんめに、伊東屋の還暦祝いの料理を手伝ってほしいと話が来た。我侭な依頼を渋々引き受けた三人だったが、お花らが給仕する席で主人は毒殺されてしまう。狙いは莫大な身代か?女三人が悪を糾す。
著者等紹介
有馬美季子[アリマミキコ]
1969年生まれ。慶應義塾大学仏文科卒業。2016年『縄のれん福寿 細腕お園美味草紙』で時代小説を志し、心あたたまる料理描写で多くの読者を魅了した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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デジ姫
8
下主人探しを雁首揃え、はないちもんめで各々の考えを出し合うが目九蔵の料理が数々出され、そのレシピまで披露されるとレシピが邪魔して話がかすんでしまう。チョットうっとおしい、レシピはまとめて最後にしてくれるとありがたい。2020/04/09
ダイアナ
6
木暮の旦那達と箱根に旅行に行ったはないちもんめ御一行。美味しいものに舌鼓をうち旅行を満喫する も近くで人が亡くなる事件が起きる。江戸に戻ると、同じ宿に泊まっていた「伊東屋」から還暦祝いの料理を手伝って欲しいと言われ我儘な依頼を引き受けることに。お花とお紋が出かけた先で伊東屋の主人が毒殺され…。今作を読む前にうちの旦那〜を読んでいて奇しくも箱根続き。道中の様子や料理など切り取り方が違うと魅力も増します。2020/04/29
ゆっくりさん
5
5巻。内容の濃い、そして今後が気になる巻でした。幽斉さん、何やらとんでもないレギュラー感が・・・箱根旅行から札差のお家騒動へ面白かったです。戸塚の饂飩豆腐、小田原のしっぽく蕎麦、箱根のワカサギ尽くし、に始まり目九蔵さんの権蔵宴の料理、厚揚げの鯖挟み、柚子切り蕎麦とゆり根のかき揚げ、はんぺんの生姜醤油焼きとはんぺんのふわふわ団子、牡蠣の味噌雑炊、鯖焼うどんに鯖の南蛮漬け、ふわとろ鶏豆腐、鰻と牛蒡の炊込みご飯等々。ああ・・・目九蔵さんのお店が欲しいです。2020/08/07
千日紅
3
年の暮れ、慰安のため箱根に出かけた料理屋“はないちもんめ”のお紋、お市、お花は、横暴な札差・伊東屋と泊まり合わせる。年が明けて江戸に戻ると、奇遇にもはないちもんめに、伊東屋の還暦祝いの料理を手伝ってほしいと話が来た。我侭な依頼を渋々引き受けた三人だったが、お花らが給仕する席で主人は毒殺されてしまう。狙いは莫大な身代か?女三人が悪を糾す。2020/03/03
きよみオレンジ
2
うなぎは成長する環境でオス メスが決まる。そうなのかと思った。人形のような娘はもしや?と思い、やっぱりとも思った。2024/03/12