内容説明
法で裁けぬ悪を断つ「闇の殺し人」に加わった南町同心・仙波直次郎。ある夜、侍四人の辻斬り一味に出会したが、辛うじて窮地を脱する。その正体は、刀に取り憑かれた小普請組支配・坂崎勘解由だった。更なる辻斬り、御公儀御用達を目論む呉服商人の陰謀、お番入りを乞う男の苦渋の決断が、“人身御供”の悲劇を生む…。直次郎の心抜流居合は、狡猾な企みにどう斬り込むか?
著者等紹介
黒崎裕一郎[クロサキユウイチロウ]
1942年、東京生まれ。東京電機大学卒業後、脚本家として「必殺仕事人」をはじめ「木枯らし紋次郎」「銭形平次」など数多くの人気シリーズを手がける。95年『蘭と狗』で第六回時代小説大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えみ
60
そう、どこまでいっても悪人は悪人である。だから最期まで悪人らしく散るがいい!女に金に刀に目がなく、どんな手段を用いても手に入れる…そんな強欲な悪人たちが闇の殺し人に成敗されるまでを描く、必殺闇同心シリーズ第二弾!人を殺めるという一点だけに絞れば、悪党も闇の殺し人も同じ罪であることは間違いない。ただそこに心があるかどうかだ。江戸時代が舞台の為、性の奔放さが激しい。かなりお楽しみ場面が出てくるので知らずに外出先で読んでいると無表情を装いながら内心焦って周りの人に覘かれていないか警戒することになるのでご注意を。2022/12/30
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