内容説明
加賀藩主と重臣が対立、前田家を取り巻く闇は深さを増しつつあった。金沢から藩の内情を知らせるため、江戸に向かっていた御庭番は、喉を裂かれ京橋川に浮かんだ。さらに風烈廻り与力青柳剣一郎は、謎の旅僧から藩主側に立つ近習衆、増川省吾に刺客が放たれたと聞かされる。百万石の御家騒動と幕閣が絡む暗い蠢動。殺された者たちの無念を想い、剣一郎が鋭く斬り込む!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年「原島弁護士の処置」で、オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。87年『絆』で日本推理作家協会賞を、90年『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞する。以降、社会派推理、時代小説の旗手として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
150
やっとやっと一連の疑惑に決着が。それにしても簡単に殺されるのが辛い。もう、加賀藩しっかりしてよ!(笑)水川の素性もはっきりして、ちょっと見直した次第。宇野様も好い啖呵切りました。ちょっと溜飲が下がる。そして新兵衛が無事でよかった(そこ大事!)このシリーズはやっぱり面白い。2020/01/13
やま
84
風烈廻り与力・青柳剣一郎48作目 2020.01発行。字の大きさは…中。 南町奉行所風烈廻り与力・青柳剣一郎の活躍を描いた物語です。 此度は、第45巻から続いた加賀藩がらみの事件が決着します。 加賀前田家の人持組頭8家の奥山弾正、老中磯部相模守と北町奉行所与力・水川秋之進の関係が明らかになり、最後に水川秋之進が町方与力としての矜持を失わず老中磯部相模守を諫め、相模守が自刃したことで事件が解決します。→2020/06/12
とし
78
風烈廻り与力・青柳剣一郎「咲かずの梅」48巻。やれやっと加賀藩に関わる事件解決をみましたね、水川秋之助さん、青柳剣一郎の良いライバルですね今後も楽しみ、宇野様もやるときはやるんですね頼もしい。2020/07/24
真理そら
53
やっと相模守や加賀友禅関連の問題が片付いた。北町のホープ水川秋之進のおかれた立場もはっきりした。水川はなかなかの切れ者なので次巻以降にも登場して欲しいかも。2020/01/12
ベルるるる
18
やっとここ数作続いていた話が終わった。2020/03/03