内容説明
大乱が勃発した美濃は、相次ぐ裏切りと権謀術数とで混乱を極めていた。庄九郎あらため長井新九郎は、一時、美濃を追われたが、長井新左衛門尉と再び手を組むと、ふたりはついに乱を鎮圧する。もはや残る敵はお互いのみ。美濃の覇者となるのはどちらの梟雄か。やがて暗殺集団との死闘を制したとき、ふたりの哀しき因縁が明らかに!必読の傑作大巨編、堂々の完結。
著者等紹介
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に。95年『剣豪将軍義輝』で一躍脚光を浴び、歴史・時代小説の旗手として活躍。2015年『乱丸』で第四回歴史時代作家クラブ作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てつ
39
すごい。この小説があまり読まれていないことにびっくり。伝奇ものではあるが実在する名前も多数。多くの人に読んでほしい。ただし、上巻は人間関係や名前に苦労します。2021/04/01
woo
10
この作家、読むのは初めてで分厚い3冊の長編。蝮の道三にまつわる物語だが、主人公はむしろその父親かなぁ^^ 重なる題材の著作も多く、かつ司馬遼の「国取物語」と言う絶対名著があるので後続は皆苦労するワケだが、癖のあるキャラクターや忍びの者系をリアルかつ上手く絡ませて独自の物語に仕上がっているのは素晴らしい👍ナンセこの前に手を付けた「忍びの者(村山知義著)」全五巻(2巻半ばで挫折!)の後なので心配しながら読み始めたが、こちらは飽く事なく楽しめた(笑)関連本発注済み♪2020/07/27
tako_machida
2
斎藤道三の美濃国取りまでの話なんですが、道三の名前は下巻まで出てこず、ずっと別名なので、最後までピンと来ず。2020/11/17