内容説明
バブルで巨額の負債を負った自動車修理工氏家豊は、六七年型マスタングで流す夜、何者かに拉致された旧友五十嵐の娘香織を救う。自らも凶禍に遭った氏家に、銀行員の五十嵐は不正融資を強いられたと告げて失踪。マスタングの持ち主で赤坂の料亭女将澄子にも危機が及び、真相を追うや、トラブルはさらに飛び火した!時代の光と闇を描くハードボイルドの旗手、渾身作!
著者等紹介
藤田宜永[フジタヨシナガ]
1950年、福井県に生まれる。86年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞および日本冒険小説協会特別賞、2001年に『愛の領分』で直木賞、17年『大雪物語』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふじさん
81
バブルで巨額の負債を負った修理工氏家豊は、67年型マスタングを運転している途中で、何者かに拉致された旧友五十嵐の娘香織を救う。ここから、一気に氏家は、闇の世界に関わっていくことになる。まずは、銀行員五十嵐が不正融資を強いられたと告げて失踪。マスタングの持ち主で赤坂の料亭女将澄子に危機が、真相を追い続けるうちに、様々なトラブルが起こり、翻弄されることになる。沢山の登場人物が入り組んで複雑きわまり展開だが、巧みな筆さばきで事件の真相解明に向けて読者を導く。後半には、思わぬ人間ドラマの展開もあり、面白かった。2024/11/09
T. Mu
13
お初の作家さんでした。でも、面白かったなぁ~🎵スピード感がたまらない。ハードボイルド感も適度で、私好みでした❗️最後の展開はなかなか想像できなかったなぁ…どんでん返しとまでは行かないけど、ホォーそう繋がるかぁ~🎵といった感じでした。 藤田さんの、他の作品も読んでみたいと思います。4.52022/02/01
osamu3937
0
これもなかなか面白かった。2021/05/19